[CML 000042] 千葉市長選 これは共産党の市民に対する背信行為というべきではないか?
higashimoto takashi
taka.h77 at basil.ocn.ne.jp
2009年 5月 22日 (金) 13:30:53 JST
5月31日告示の千葉市長選挙は間近に迫っていますが、同月2日に同市長選の野党統一候補の
擁立に関して、民主、共産、市民ネット、新社会党の事実上の合意を伝える注目すべきニュースが
飛び込んできたことは、私は本MLですでに述べました。
上記の合意について、千葉日報(2009年5月3日付)の記事は次のように伝えていました。
「千葉市長選で、市議会野党と連携して候補者の擁立を目指す『市民の千葉をつくる会』は二日、
選考委員会を開き、民主党が擁立した千葉市議の熊谷俊人氏(31)を支援することを決めた。/
同会ではこれまでに、共産党と市民ネットワーク、新社会党の三つの政党・団体が候補者を一本
化して市長選を戦うことを確認」した、と。
その他のメディアの同日付の記事でも千葉日報と同様のことが報じられていました。
報道によれば、5月2日の「市民の千葉をつくる会」(舘正彦・代表世話人)の選考委員会には共
産党、市民ネット、新社会党の各代表も出席しており、その上での各党合意でした。
しかし、5月2日の時点で上記の統一候補擁立で一旦合意したはずの共産党がその合意を翻し、
「共産党県中部地区委員会は、『独自候補擁立の可能性を検討中』」(朝日新聞千葉版 2009年
5月20日付)という芳しくない報道が伝わってきています。共産党県中部地区委員会の委員長は
上記の選考委員会に出席し、各党合意をした共産党側の当事者本人です。その当事者たる「共
産党県中部地区委員会が「独自候補擁立の可能性を検討中」とはこれはどういうことでしょう?
「市民の千葉をつくる会」への明らかな背信行為、そして同会を担う市民への背信行為というほか
ありません。
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■共産系団体 熊谷氏を支援せず共産系団体 熊谷氏を支援せず
(朝日新聞千葉版 2009年5月20日)
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000905200001
6月14日投開票の千葉市長選で、共産党が構成団体に名を連ねる「あたらしい千葉・みんな
の会」は19日までに、独自候補を擁立しない一方で、立候補を表明している市議の熊谷俊人
氏(31)を支援しないことを決定した。共産党県中部地区委員会も、民主党が推薦する熊谷氏
への推薦や政策協定はせず、民主と共産の共闘は実現しない運びとなった。
みんなの会は、15日の役員会で独自候補擁立を断念、熊谷氏の支援もしないことを確認した。
小柴晃事務局長によると、共闘に向けて調整してきたものの、15日の役員会では、民主党を
離党したとはいえ、同党の国会議員らと熊谷氏が並んだ2連ポスターから「民主色」の強さを懸
念する声が挙がるなどして、共闘は実現しなかったという。
統一候補擁立を目指していた市民団体「市民の千葉をつくる会」は、5月上旬に熊谷氏と政策
協定を結ぶことを決めたが、みんなの会は、同会とは共闘しないとしており、共産党も共闘しない
とみられる。共産党県中部地区委員会は、「独自候補擁立の可能性を検討中」としている。
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■候補擁立を断念 共産党などの政治団体(千葉日報 2009年5月19日)
市長選で候補者擁立を模索していた共産党などでつくる政治団体「あたらしい千葉みんなの会」
が擁立断念を決定していたことが十八日、分かった。同会の小柴晃事務局長が千葉日報社の取
材に明らかにした。
同会は十五日の役員会で候補擁立の断念を確認。一方で、市民団体「市民の千葉をつくる会」
が支援を決めた熊谷俊人氏(三一)=民主党、市民ネットワーク推薦=との共闘はしないという。
同会は革新市政をめざし活動する政治団体で、共産党や新日本婦人の会、千葉土建などで構
成。四年前の前回市長選も候補者を擁立、共産党が推薦した。
同党県中部地区委員会は「引き続き独自候補擁立の可能性も含めて検討中」としている。
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上記の報道によれば、共産党が構成団体に名を連ねる「あたらしい千葉・みんなの会」の15日の
役員会では、「民主党を離党したとはいえ、同党の国会議員らと熊谷氏が並んだ2連ポスターから
『民主色』の強さを懸念する声が挙がるなどして、共闘は実現しなかったという」ことです。
しかし、熊谷氏が民主党が擁立した候補者であることは5月2日の統一候補擁立に関する各党合
意の時点でもわかりきっていたことです。その上で、「市長選は市民にとって市政を変えるチャンス。
勝てる候補を」「『勝つためには3党共闘が必要』などの意見が」(毎日新聞千葉版 2009年5月3日
付)相次ぎ、各党合意に到ったのではなかったのか? いまさら「熊谷氏が並んだ2連ポスターから
『民主色』の強さを懸念する」などとあげつらうのは道義的責任において、またふつうの世間の常識
からみてもナンセンスきわまりないことです。
こういうことで「党は、創立以来の『国民が主人公』の信条に立ち、つねに国民の切実な利益の実現
と社会進歩の促進のためにたたか」う(日本共産党規約)などと宣言しても、その宣言を誰が信用す
ることができるというのでしょうか?
きょう22日には千葉市内において、「市民の千葉をつくる会」と市長選予定候補者の熊谷俊人氏と
の間で政策協定調印式が行われるようです。この調印される予定の政策協定は5月2日の同会の
選考委員会において共産党も含めて同意を得たもののようです。
私は望みます。共産党よ、「国民が主人公」というのであれば、いますぐにでも一切のいきさつを捨
ててこの政策協定調印式に臨んで欲しい。今日が間に合わないのであれば、明日にでも明後日に
でも、これまで統一を一緒に語り合ってきた仲間であるはずの「市民の千葉をつくる会」の市民と行
動をともにして欲しい、ということを。
東本高志@大分
taka.h77 at basil.ocn.ne.jp
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