[CML 000381] 【緊急声明】 海賊対処法案の成立に強く抗議します

加賀谷いそみ QZF01055 at nifty.ne.jp
2009年 6月 19日 (金) 19:21:09 JST


(転載歓迎)

【緊急声明】 海賊対処法案の成立に強く抗議します

 麻生政権と自民・公明両党に対し、「海賊対処法案」の撤回を求め、ソマリア
沖とイン ド洋・アラビア海から自衛隊を撤退させることを要求する市民の共同
声明運動・事務局、奥田恭子・加賀谷いそみ・井上澄夫
                                            2009年6月19日

 国会で本日(6月19日)、海賊対処法(「海賊行為の処罰及び海賊行為への
対処に関する法律」)が成立しました。戦闘を誘発する危険性が極度に高い同法
の制定は、日本国憲法の前文と第9条を踏みにじる暴挙であり、私たちは、麻生
政権と自民・公明両党に深い憤りをもって強く抗議します。

 海賊対処法は海上自衛隊の任務に「海賊対処」を加えました。3月30日以来
強行されている海上警備行動に基づく「海賊対処」は、ソマリア沖海域の現場で
同法に基づく作戦に切り替えられます。艦隊派遣を先行させ、あとから根拠法を
作る手法は2001年の〈9・11〉に対応して小泉首相(当時)も用いました
が、法律に依拠せず軍の展開を急ぐ、このような政治のありかたを私たちは深く
憂慮します。

 同法は「危害射撃」を海上自衛隊に認めていますが、これは先制攻撃によって
他国の人びとを殺傷することに他ならず、国の交戦権を否認する憲法9条2項に
明白に違反しています。海賊対処法の制定はまさしく違憲立法です。ソマリア沖
で活動している海上自衛隊のP3C哨戒機は、1999年3月の能登半島沖不審
船事件の際、「不審船」を停止させるためとして150キロ対潜爆弾12発を投
下しました。そればかりか、今後は、重武装の護衛艦(駆逐艦)や搭載武装ヘリ
が武器をふんだんに使用する危険性があります。同法に基づく「海賊対処」は、
麻生首相が強弁する「警察行動」どころか、まさに戦闘行為、戦争そのものに発
展しかねません。
 ソマリア沖の護衛艦隊はこれまですでに、海上警備行動では「任務外」の外国
船舶の救助に踏み込んでいました。その中で海上自衛隊は武装ヘリを出動させ
「駆けつけ警護」まで行ないましたが、それが違憲行為であることは、政府自身
が認めていることです。この度、海賊対処法が海上自衛隊の警護対象に外国船舶
を含めたことは、海上自衛隊の活動が地理的にまったく制約なく拡大する危険性
を秘めています。私たちは、「満州事変」(中国東北部侵略)が出先の日本軍、
関東軍の暴走によって引き起こされたことを知っています。私たちの目が届かな
い海域で出先艦隊が暴走することを私たちは強く危惧します。

 海賊対処法は成立しましたが、私たちは同法に基づく「海賊対処」に反対です。
麻生政権にソマリア沖とインド洋に派遣されている海上自衛隊艦隊の即時帰還を
強く求めます。そして私たちは、海上自衛隊の隊員のみなさんに、不当・不法と
感じる命令を良心に基づいて拒否することを呼びかけます。

 20カ国もの海軍がソマリア沖で活動しても問題は少しも解決せず、事態はま
すます深刻になっています。問題の根にあるソマリアの惨状に向き合い、法治国
家としての再生を支援することが、今、何より求められています。私たちは日本
政府に対し軍事によらないソマリア再建支援を強く求めます。


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