[CML 000217] Re: 松原市長選挙の教訓

藤谷英男 fujithid at yahoo.co.jp
2009年 6月 3日 (水) 04:40:39 JST


藤谷です。

東本さん、詳細なレス有難うございます。

3点のご指摘を見せて頂きましたが、それで6月1日に投稿した私の論旨が
変わることはありません。



> しかし、藤谷さんの下記のご投稿は、いくつかの点について認識の不備があるように私
は思います。
> 


> その第一は、今回の大阪府の松原市長選挙での「共産党候補の大健闘」が今回に限っ
>ての「大健闘」と果たしていえるのかどうかという事実認識の問題です。左記の事実認
> 識の問題は、「この結果は地方選挙の支持(応援)のあり方に大きな教訓となるもの
> と思います」と果たしていえるのかどうかという問題にもつながっていく問題といえ
 ます。この件についての「事実」関係は下記のようです。
> 
> まずはじめにここ3回(12年間)の松原市長選挙の開票結果と参考として2004
> 年の参議院大阪府選出議員選挙の開票結果を下記に示してみます。
> 
> (1)松原市長選挙(2001年6月17日)開票結果 投票率41.60%(過去最低)
> 当 21432 中野孝則(無新、自・民・公推薦、59歳、初当選)
>  得票率50.55%
>    17148 坂田繁数(無新、共推薦、50歳)                        
> 得票率40.45%
>     3811 中野俊夫(無新、53歳)                 
> 得票率  8.99%
> 
> (2)松原市長選挙(2005年5月22日)開票結果 無投票
> 当 中野孝則(無現、自・民・公推薦、63歳、2回目の当選)
> 
> (3)松原市長選挙(2009年5月31日)開票結果 投票率41.98%
> 当 23066 澤井宏文(無新、自・民・公推薦、38歳)       得票率5
5.79%
>    18277 梅木佳章(無新、共推薦、58歳)            
> 得票率44.20%
> 
> 参考:
> 2004年7月11日 参議院大阪府選出議員選挙開票結果 投票率52.10%(定数
3)
>                                                松原市     大阪府
> 当 山下栄一   公明党            13118  795256
> 当 おだち源幸  民主党       12135  910597
> 当 北川イッセイ 自由民主党   10865     735164
>     辻元清美    無所属       8653     718125
>    宮本たけし    日本共産党    7356   442755
>      増田義雄      無所属        604    34819
>      おおきど豊一 維新政党・新風  188     13916
> 
> 見られるとおり、今回(2009年)の松原市長選挙の結果と前々回(2001年)の同市長
> 選挙の結果にはほとんど変化は見られません。今回の選挙では自・民・公推薦の澤井
> 氏、共産推薦の梅木氏とも前々回に比べてそれぞれ約5%、約4%得票率を伸長させ
>ほぼ互角に分け合った形になっているの で、この12年間の政党間の勢力関係には変化
> はない、と見てよいと思います。
> 松原市を含む参院選挙区からは辻元清美(社民)、宮本たけし(共産)が立候補して
> おり、両者の得票数を合算すると同市で1位の公明党の獲得票を凌ぎます。同市はも
> ともと革新系が強い土地柄だから、今回の共産党の「大健闘」になったと判断できま
> す。今回の同市長選の共産推薦の梅木氏の獲得票も上記参院選での辻元(社民)、宮
> 本(共産)両者の獲得票の合算にほぼ見合うものになってもいます。 
> 
> したがって、今回の共産党の「大健闘」を、今回に限っての共産党の「大健闘」と評価
> するのは、論理的な齟齬があるといわなければならないでしょう。今回の共産党の
> 「大健闘」にもちろん私はケチをつけたいのではありません。以上は事実評価の問題
>です。



私は(今回)大健闘だったことを承けて意見を述べたのです。従来のことは
知りませんでしたが、「今回も」大健闘だったと言い換えても同じことです。



> そうすると、今回の松原市長選挙での「共産党候補の大健闘」を前提に「この結果は
> 地方選挙の支持(応援)のあり方に大きな教訓となるものと思います」ともいえなく
> なります。これもケチをつけたいのではありません。論理的な問題です。


民主党が保守候補に乗ったこと、その結果保守を勝たせたこと、それに共産党単独候補が
健闘した実例からの教訓を引き出したのです。論理的に問題があるとは思えませんが。




> 藤谷さんの問題提起で気になる第二の点は、いわゆる野党共闘のあり方、殊に民主党と
共産
> 党を含む場合の野党共闘のあり方についてです。野党統一候補として一番の最適者は、
各政
> 党間が合意した政策協定を一定の政党の政策に偏ることなく、公平、平等に実現できる
能力を
> 有する人であり、政党政派に属さず、各政党と等しく同じスタンスを保てる人、という
ことになりま
> すが、そのような条件に合致する人はなかなか見出しがたいというのが野党共闘の現実
です。
> 
> 次善の策として、一定の政党に属していたとしても、もちろん相対的な問題ということ
にならざる
> をえませんが、一定の政党の政策に偏ることなく、公平、平等に各政党と公平、平等に
等距離
> のスタンスを保てる人を野党統一候補として選択する、ということに現実問題としては
なると思
> いますし、そうならざるをえないと思います。
> 
> さて、その際、いったい何を基準にして、一定の政党に属する、あるいは属していた経
験を持つ
> 人を統一候補として選択するかということになるわけですが、その基準は、統一候補を
出すこと
> について合意した政党間のうち、その地域における各種選挙で獲得票の相対的に大きい
政党
> の推す候補者を選択する、というのがふつうの考え方だと思いますし、それ以外に合理
的な選
> 択の基準は考えられません。
> 
> 野党共闘を前提に上記のように考えると、松原市という地域での各種選挙で野党の中で
もっと
> も獲得票の大きい政党は現在のところやはり民主党です(上記「参議院大阪府選出議員
選挙
> 開票結果」を参照)。藤谷さんのおっしゃるように「民主党候補を勝たせるために協力
しよう」と
> いうことではなく、上記の野党共闘の統一の論理としてそういう選択をせざるをえない
のです。
> このことは、「民主党が本質的には自民党と大きくは変わらない保守政党である」とい
う革新系
> の人びとに多い民主党評価とは別様なことです。上記の論理では、もちろん、共産党が
その地
> 域でもっとも獲得票が大きい政党となったときは、共産党の推す候補者が野党統一候補
となる
> わけです。
> 
> 合理的な選択の基準としてそのような選択しか考えられないものを、「(野党統一候補
について
> の)いつもの論調は、民主党候補を勝たせるために協力しよう、共産党や社民党は独自
候補を
> 立てずに民主党に合流せよ、というものが主になってきました。
> 今回の結果はこのように単純
> な『統一候補』路線の誤りを明瞭に示しています」とはいえないように私は思います。
> 


「さて、その際、いったい何を基準にして、一定の政党に属する、あるいは属していた経
験を持つ人を統一候補として選択するかということになるわけですが、その基準は、統一
候補を出すことについて合意した政党間のうち、その地域における各種選挙で獲得票の相
対的に大きい政党の推す候補者を選択する、というのがふつうの考え方だと思いますし、
それ以外に合理的な選択の基準は考えられません。」
「松原市という地域での各種選挙で野党の中でもっとも獲得票の大きい政党は現在のとこ
ろやはり民主党です」
「上記の野党共闘の統一の論理としてそういう選択をせざるをえないのです。」

 ↑
このように言うことは、最大の野党は民主党ですから、統一候補としては他の野党はいつ
も事実上民主党候補を推せ、ということですね。こういうのを野党共闘の統一の論理とい
うなら、それが根本的に間違っていると言っているのです。このようなことでは統一や共
闘の意味が全くないどころか、「政治勢力を第1、第2政党に収斂させてその他の政党を
切り捨てる」という小選挙区の論理よりもっと非民主的だし、民衆の利益に反すると思い
ます。そうではありませんか?



> 藤谷さんの問題提起で気になる第三の問題は、「ひどい時には先に名乗りを上げていた
共産党
> 候補に対して『辞退せよ』コールまで起きることもあります」という藤谷さんの認識に
ついてです。
> 藤谷さんの上記の認識は先にあった東京都知事選のときの統一候補の問題を念頭におい
ての
> ものと思われますが、「先に名乗りを上げていた」ことが統一候補となりうる必要十分
条件では
> ないと私は思います。統一候補となりうる必要不可欠な条件は、同統一候補を政党間で
合意す
> るに当たっての必要な手続きがきちんと行使されていたかどうかが問題であったと思い
ます。
> 先の東京都知事選では統一候補について政党間で合意に達する以前に共産党が一方的に
自
> 党推薦候補者を決めてしまっていたことに問題があった、というのが私の見方です。
> 
> 以上、3点に渡って藤谷さんの問題提起の中で私の疑問とするところを述べましたが、
藤谷さん
> の民主党評価のスタンスや野党共闘についての一般的な考え方については私も基本的に
賛成
> だということを前提にした上での私の疑念であることを再度申し述べておきたいと思い
ます。



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藤谷 英男
FUJITANI, Hideo
e-mail: fujithid at yahoo.co.jp
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