[CML 000192] 松原市長選挙の教訓

藤谷英男 fujithid at yahoo.co.jp
2009年 6月 1日 (月) 03:11:35 JST


相模原の藤谷です。

松原市の市長選挙で自民・民主・公明が推薦する澤井宏文氏が共産党推薦の梅木佳章氏に
勝ちましたが、得票はそれぞれ23,066と18,277で共産党候補の大健闘と言える結果でした
。

この結果は地方選挙の支持(応援)のあり方に大きな教訓となるものと思います。

この選挙については、前市長のリコール運動に発展した市立病院の閉鎖問題が大きな争点
であったらしいと言うことぐらいしか知りません。又、地方選挙はその地域に特有の問題
を巡って情勢が大きく変わるでしょうから、この結果から単純な一般論を引き出すことは
出来ないのは言うまでもありません。それを承知でこの選挙から得られる教訓について意
見を述べます。

先ず、共産党単独推薦の候補がこれだけの得票をすることが実際にあると言うことです。

もう一つは民主党は今回、青年会議所理事長である候補を自民や公明と一緒になって推薦
したことです。このことは民主党が本質的には自民党と大きくは変わらない保守政党であ
るという体質を明瞭に表しています。小沢氏の前には超右翼の前原氏を代表に選んだよう
に、市場原理主義と新保守主義の立場でいつでも平和憲法破棄、軍事的拡張、財界本位の
行動を起こし得る(可能性が高い)政党としての姿を今回も現していたと言えます。 



最近このMLでも盛んだし、これまでも選挙がある度に「野党統一候補を立てようという運
動が繰り返されてきました。野党統一候補自体は結構なことですが、いつもの論調は、民
主党候補を勝たせるために協力しよう、共産党や社民党は独自候補を立てずに民主党に合
流せよ、というものが主になってきました。

今回の結果はこのように単純な「統一候補」路線の誤りを明瞭に示しています。

いつもの裏返し、もし今回民主党が共産党候補を支持していたら、野党陣営の「大勝」に
なったことは間違いありません。つまり、単純に言えば今回民主党は民衆を裏切ったと言
うことも出来ます。社民党に対してもそうですが、特に共産党に対しては、独自候補を立
てることに民主党支持者側から非難が浴びせられたり、ひどい時には先に名乗りを上げて
いた共産党候補に対して「辞退せよ」コールまで起きることもあります。

「よりましな」「勝てる」候補を立てるために革新政党は民主党候補を支持せよと言う主
張は一般的には成り立ちません。第一に、よりましと言っても、民主党は大抵自民党と五
十歩百歩で、革新勢力になることは殆どありません。また、今回のように「勝てる」とは
言えないこともあります。

投票する民衆の立場からは、その候補が本質的に民衆の側(資本・財界・ファッショ志向
ではなく)の人であるか、平和と民主主義(こういう言葉は自民党だって誰だって口にす
る)を断乎守る人か、という最も基本的なことを見極めなければなりません。安易に民主
党(系・型)候補への合流を進めることは本当の平和・民主主義(国民主権)勢力の退潮
を招くことになりかねないと思います。

民主党は幅の広い政党なので、党員には(平和勢力にとって)大変素晴らしい人もいるし
、民主党が、党員でなくても、文句なしの革新候補を支持・推薦することもあるから、全
野党の共闘が良い選択であることも勿論あるでしょう。また、他に問題のない地方で、何
か一点か二点について争う時に全野党共闘は十分に有意義でしょう。しかし民主党が自民
党の亜流のような体質を多分に持ち続ける限り、大きな選挙で無理に野党統一を成立させ
るべき状況が必ずしも多くあるとは思えません。

自民党を与党の立場から引きずり下ろすことは非常に大切なことですが、それに代わった
民主党(推薦)候補がどれほど自民党とは異なり「民衆の」候補であるかをきっちりと問
わなければなりません。他の野党を民主党に同調させるのではなく、「本当に」全野党が
一致できる革新的候補を発掘することが野党共闘の基本的に重要なことだと思います。



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藤谷 英男
FUJITANI, Hideo
e-mail: fujithid at yahoo.co.jp
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