[CML 000802] 堺まつりに軍艦は要らない
前田純一
maeda.junichi at nifty.com
2009年 7月 26日 (日) 07:34:59 JST
2009年7月24日
堺市長
木原 敬介 様
ピース・ゾーン堺(平和・無防備地域宣言を実現する堺市民の会)
いま、九条とわたしたち 非戦の市民講座
九条署名推進・堺共同センター
2009年堺まつりへの申し入れ
市民生活の安全、平和、福祉の増進にご尽力のこと、まことにご苦労様です。
特に、「平和と人権を尊重するまちづくり条例」を制定し、「自由都市平和貢献賞」
の創設、世界平和市長会議への参加など、平和と人権の大切さをこの時代に発すること
の意義は大変大きいものと考えます。
こうした積極的な平和行政が進められる一方で、本市を代表するイベントである「堺
まつり」にここ数年連続して「協賛事業」として海上自衛隊艦船が堺港で「一般公開」
されています。
主催者である堺市観光コンベンション協会は、07年の輸送艦(軍事上は戦車揚陸艦)
「おおすみ」公開では「救援活動・防災意識の向上」(07年11月30日)との理由をあげ
ていましたが、08年の護衛艦「せとゆき」公開では、「平和を考える上で自衛隊艦船の
公開は意義深い」(08年8月14日)と回答するに至っています。
また、堺市も当初は「協会が判断すること」(08年8月14日観光部長)としていた立場
を「(自衛艦公開は)本市としてその活動を否定したり制限する権利はない」(20年10
月8日市長)と回答しその立場を後退させています。
こうした経緯の中で09年堺まつりの準備が進行しています。
私たちは、海上自衛隊艦船やその軍備・重火器の公開が、「平和のイベント」である
堺まつりで今年も行われ既成事実化されることに大きな危惧を抱くところです。
非核平和宣言都市として、この間、堺市の進めてきた平和行政が、「平和は軍事力で
守るもの」との考え方に立って進めらているのであるならば、この間の世界の軍縮や非
核の流れに反するのものであり、世界の軍事的緊張を一層助長するものでしかありませ
ん。
また、「非核神戸方式」を掲げ「核艦船の一切の入港拒否」を掲げる地方自治体が近
隣に存在する一方で、自衛隊の行う「広報活動」に対して市長自らが「否定・制限の権
利はない」とし地方自治体の権限を放棄するに至ってはあってはならないことと考えま
す。市民の生活を守る立場から慎重な検討と自主的な対応が求められていると考えます
。
私たちは、自衛隊からのいかなる「申し入れ」「協力要請」に対して、堺市が平和行
政推進の立場から厳格に検討を行い、慎重に対応されることを求め、下記の五点につい
て申し入れるものです。
記
1、2009年堺まつりでは、海上自衛艦の公開や武器等の展示、部隊の行進等の行事
を組み入れないこと。
2、「平和を考える上で自衛隊艦船の公開は意義深い」とした観光コンベンション協会
の立場は、市の進める平和行政の立場と理解してよいのか明確に回答すること。
3、自衛隊から、武器等の公開や展示、部隊の行進等について、堺まつりへの行事組み
入れの申し入れがあった場合は、その可否を決定する前に、その事実を市民に公開し、
市として慎重な検討を加えること。
4、堺市として、堺泉北港の管理者である大阪府に対して、平和利用の原則を堅持し、
いかなる国の、いかなる軍艦の入港を認めることのないよう強く働きかけること。
5、上記申し入れ事項について、文書で回答いただくとともに、希望する市民が参加可
能な「説明」及び「対話」の場をつくること。
以 上
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