[CML 000787] 訂正:Re: 「平和の灯を!ヤスクニの闇へ」映画祭〜トーク&映像上映〜のご案内(転載)

higashimoto takashi taka.h77 at basil.ocn.ne.jp
2009年 7月 24日 (金) 15:11:40 JST


前便【引用2】の「台湾で15年間宣教師をされていたとある牧師さまからのメールより(一部引用)」
の第7パラグラフの7から8行目にかけての「靖国問題で声を上げることはしました」は「靖国問題で
声を上げることはしませんでした」の誤りです。。以前に同メールの筆者から訂正メールがありました
が、該当箇所の訂正を忘失して送信してしまいました。

お詫びして訂正させていただきます。


東本高志@大分
taka.h77 at basil.ocn.ne.jp

----- Original Message ----- 
From: "higashimoto takashi" <taka.h77 at basil.ocn.ne.jp>
To: "市民のML" <cml at list.jca.apc.org>
Sent: Friday, July 24, 2009 2:54 PM
Subject: [CML 000786] Re: 「平和の灯を!ヤスクニの闇へ」映画祭〜トーク&映像上映〜のご案内(転載)


> 標記の映画祭のうち『出草之歌』(井上修監督)について少しばかりの補足情報です。
> 
> この『出草之歌』は昨年のゆふいん文化・記録映画祭で私も鑑賞しましたが、同映画上映後の
> シンポジウム・トークで監督の井上修さんのお話をお聴きする機会がありました。
> 
> 本来このシンポジウム・トークは『出草之歌』の監督の井上修さんと『水俣』の映画監督の土本
> 典昭さんの対談が予定されていましたが、土本さんご危篤の報があってそれはかないません
> でした。土本監督は同映画祭が終わるのを待つように翌月の6月に故人となられました。享年
> 79歳でした。
> 
> そういうことがあったので、その対談の埋め合わせとして同映画祭会場に用意されていたのが
> 下記に紹介させていただこうと思う井上さんと土本さんの対談記録です。土本さんの台湾認識
> に関する反省的で真摯な話しぶりが印象的です。あらためて大切な人を喪くしてしまったという
> 思いが強くこみ上げてきます(私は土本さんとは都合四度ほどお会いすることがありました)。
> 
> そういう次第で以下、井上さんと土本さんの対談記録を紹介させていただこうと思うのですが、
> 下記対談で土本さんが話題にされる高金素梅さんについて、また靖国抗議運動について、現
> 地宣教師として15年間台湾原住民族と接してこられた牧師の方が現地に詳しいからこその
> 疑義を提出されています。一筋縄ではいかないこの問題を考えるにあたって大変参考になる
> ご意見です。井上・土本対談の後にこの方のご意見も一部引用させていただこうと思います。
> 
> あわせてご参照いただければ幸いです.
> 
> 【引用1】
> ━━━━━━━━━━━━━━━━
> ■『出草之歌 台湾原住民の吶喊(とっかん)背山一戦(ぺいさんいつぁん)』をめぐって
> 対談/井上修×土本典昭(「思想運動」紙 2006年5月15日付)
> 
> 日本人の台湾への無理解を打ち破る
> 
> 土本:ぼくがこの(『出草之歌』を観た時、まず思ったのは、ぼく自身の台湾観が実に曖昧だ
> ったということでした。映画の中で高金素梅さんは「われわれは二度侵略を受けた」と言いま
> すね。その五一年におよぶ日本の支配の最初の頃には、何回にもわたる攻撃で原住民の
> 多くが殺された。二回目の侵略とは皇民化教育のことで、原住民の戦闘能力の高さを買わ
> れて"日本人として畧鐓譴帽圓され、あげくのはてに靖国神社に葬られる。そうしたことは
> これまであまり知らされてこなかったと思う。観ていて、そのことを非常に恥ずかしく思いまし
> た。
> 
> 井上:台湾の情報はあまり入ってきませんし、七二年の日中国交回復以来、台湾のことを語
> ることは、日本の知識人・文化人にとって御法度でしたからね。
> 
> 土本:いつのまにか、ぼくもその一員でした。そうしたことへの驚きがあったから、ほんとうに
> 惹きつけられてこの映画を観た。かれら原住民の知性、そして奥深さには驚きました。かれ
> らは、四〇万の原住民だけでは権利獲得運動を闘えないから、漢民族、日本人といった世
> 界の人々と結びつかなければならない、と考えている。疎外・迫害されている民族全体が自
> 分たちの仲間だと。人種主義じゃないんですね。
> 
> 井上:あの考え方はほんとうにびっくりですよ。
> 
> 土本:どういう闘いのなかからそうした発想が生まれてきたのかといえば、かれらの社会の
> 伝統に根ざした、他人と争わないで分配を重んじる考え方と、台湾に戒厳令がなくなって後
> の九〇年代ころからだと思うけれど、急速に社会意識にめざめた原住民が自覚的な問いか
> けを続けてきたからだと思う。それによって靖国抗議運動についても、実に高いレベルで闘
> いが組まれている。「自分たちの先祖の魂を返せ。まだ日本は主人ヅラしているのか」誰に
> でも分かる理屈ですよ。しかも裁判で請求している賠償金は一万円でただも同然で、そこに
> は実に精神的な表現がある。かれら原住民はほんとうに尊敬すべき人々だと思った。その、
> かれらの美しくて高みのある精神を伝えようとするあなたの思いが、ぼくにも伝わり、新しい
> 見方を持った作家の出現を感じました。
> (以下、省略)
> ━━━━━━━━━━━━━━━━
> 
> 【引用2】
> ━━━━━━━━━━━━━━━━
> ■台湾で15年間宣教師をされていたとある牧師さまからのメールより(一部引用)
> 
> 台湾の民主化および原住民権利回復運動は、戒厳令下において始まり、特に1987年7月
> 15日の戒厳令解除以降に、まず台湾の民主化より大きなうねりとなって動きました。
> (詳しくは、私の友人柳本通彦の著書『台湾革命』集英社新書)
> 
> そして、その波に乗って、少し遅れて、90年初頭に、原住民権利回復運動が表面化し、大
> きく展開して行きました。
> 
> 「犠牲」と「団結」をもって進めて行きました。 
> (私もよくデモに参加していました。私は運動の中心団体だった委員会の委員であったた
> め、運動のリーダーで私の知人マヤオ・クムー牧師を涙と祈りで牢に送り出すこともありま
> した。)
> 
> そうして、勝ち取ったのが、憲法における原住民の名称変更や各種の政治改革です。
> 
> 現代では、原住民であることを隠す必要もなく、優待を多く得れる社会状況に変わりまし
> た。
> 
> このような、言わば以前に比べると、かなりよくなった時代になってから、女優から議員と
> して出馬し、政治の世界に現われたきたのが、高金素梅氏です。
> 
> ということで、私は高氏の在り方について北海道新聞の記者から取材を受けたこともある
> のですが、高氏は、台湾原住民の方々を代表する方でもなく、代表する声を発しているわ
> けでもなく異質で、オリンピックにおける中国(台湾原住民族を中国の少数民族と観る立
> 場)への協力で、台湾原住民の立場からすると、非常に問題視された方です。高氏のお
> 父さんは、外省人(国民党により戦後大陸なら来た漢民族。台湾を中国の一部と観る根
> 強い感覚の方々の多いグループで、台湾国内で一番半日感情が強い方々)です。これら
> の点、御注意の上、様子を見て下されば、幸いです。一般的に台湾原住民は、靖国問題
> で声を上げることはしました。そこには、台湾原住民の素朴さと日本に対する複雑な気持
> ちが混在しているかと思います。
> 
> とは言え、高氏が述べた「二度侵略を受けた」という表現は、意義があります。私の友人
> の故郷マレッパでは、青年たちの半分以上が戦死してしまい、台湾に帰って来ませんで
> した。
> 
> 台湾における市民運動は、運動者自身が運動によって利益を被る状況ではなく、運動
> によって犠牲を生む状態下において「犠牲を覚悟で」、思想信条を超えて「団結した」時
> 代に、国をひっくり返すほどに発展しました。(その後において、利益を被る時代となりま
> した。)
> 
> 台湾の民主化と原住民権利回復運動を振り返るとき、次のことを思います。
> 
> 現代日本において平和の声を挙げることは、犠牲や危険こそあれ、利益はありません。
> こうして打っているメイル文もどこでどう転送して利用されるか、わかりません。しかし、
> むしろ、こういう時代にこそ、純粋な思いの者たちの心が「犠牲を覚悟で」「団結」でき、
> 目標獲得に向かって進んでいけることを覚えます。 分裂を避け、一致して進みたいも
> のです。
> ━━━━━━━━━━━━━━━━
> 
> 東本高志@大分
> taka.h77 at basil.ocn.ne.jp



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