[CML 000723] 共産党が幹部会声明 自公・民主「どっちもどっち」評価から「是々非々」の民主党評価に転換
higashimoto takashi
taka.h77 at basil.ocn.ne.jp
2009年 7月 20日 (月) 18:09:09 JST
共産党の志位委員長は16日国会内で記者会見を開き、同日付の幹部会声明「総選挙にのぞむ
日本共産党の基本的立場」を発表しました。
■自公政権退場の決定的な“審判”新しい日本の進路の“選択”を 総選挙にのぞむ日本共産党
の立場 志位委員長が幹部会声明を発表(「しんぶん赤旗」 2009年7月17日)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-07-17/2009071701_01_1.html
■日本共産党中央委員会幹部会声明「総選挙にのぞむ日本共産党の立場の立場」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-07-17/2009071703_01_1.html
同幹部会声明で注目されるのは共産党自らが「方針の発展」(同上「志位委員長会見 一問一答」)
と認める民主党評価の転換です。
参考:「民主政権」に政策提言=衆院選後は「建設野党」−共産(時事通信 2009年7月16日)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200907/2009071600866
1か月前の6月にあった第8回中央委員会総会での同党の民主党評価は、「どちらが政権の担
い手になろうとも、国民に幸福は訪れないし、日本の政治の未来は開かれない」(8中総報告、
「しんぶん赤旗」2009年6月6日付)という自公政権から民主党への政権交代そのものを否定的
に見る立場のものでしたが、今回の幹部会声明では「国民が自公政権そのものに退場を求め、
日本が『新しい政治の中身を探求する時代』を本格的に迎えた」と民主党中心の政権交代を肯
定的に捉えた上で「民主党中心の政権が成立した場合には、(略)“是々非々”の立場で、筋を
貫いた行動をおこなう」としています。
私は先のメール「政権交代は今、なぜ必要か」(7月10日付)で上記の共産党の8中総報告につ
いて「現政権与党である自民、公明党と政権奪取政党である民主党を同列に置き、(略)政権交
代の意義を否定するとともに私たちの国の政治変革の道筋を読み誤った、結果として自・公勢
力に手を貸す甚だしい謬論といわなければならない」と強く異議を申し立てておきましたが、今回
の同党の方針転換を私は歓迎します。
上述の志位委員長の会見での該当部分の発言をもう少し詳しく紹介すれば、会見で志位氏は
次のように述べています。
「端的に言えば、民主党中心の政権が成立した場合には、国民の立場で、『良いものには協力
する、悪いものには反対する』という“是々非々”の立場で、筋を貫いた行動をおこなうことです。
つまり“行動する是々非々”という立場で対応するということです。民主党中心の政権が成立した
場合に、野党がどうなるかは不確定ですが、建設的野党としての役割を果たしうる立場をもって
いるのは日本共産党です。この党が伸びるかどうかで、日本の政治が前に進むかどうかが決定
的に左右されます」「国民が自公政権を終わらせる決定的な“審判”をくだすうえでも、そして自公
政権を終わらせた後の日本の政治を前進させるうえでも、総選挙の最大の焦点は日本共産党
が前進するかどうかにあるということを訴え、勝利のために全力をつくします」
これで明日21日午後解散、8月30日投開票(予定)の総選挙で野党の総意として政権交代選
挙を戦うことができます。自・公勢力にとっては決定的なダメージになるでしょう。
私は先のメール(7月13日付)で総選挙後の民主党政権の危うさを補完する担保としての護憲
勢力の躍進の必要性について次のようにも書きました。
「おそらく次期総選挙後の国政では民主党政権が確実に実現します。これは好悪の問題では
なく、客観認識の問題です。そうであれば「護憲」というフィロソフィーの点についてあいまいな民
主党の解釈改憲を許さないためにも、共産・社民を中心とする9条派が次期総選挙において現
状で考えうる最大限の議席を獲得し、国会でキャスティングボードを握る勢力を実現することは、
政権交代とツーショット・セットともいうべき重要課題というべきだろうと私は思っています」
http://list.jca.apc.org/public/cml/2009-July/000649.html
今回の共産党の幹部会声明は上記の点からもきわめて有意義なものがあります。再度繰り返
します。今回の同党の方針転換を私は歓迎します。
東本高志@大分
taka.h77 at basil.ocn.ne.jp
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