[CML 000685] 捕虜の待遇・権利を定めたジュネーブ条約記念の集い1929⇒1949⇒2009

maeda akira maeda at zokei.ac.jp
2009年 7月 16日 (木) 11:59:03 JST


前田 朗です。

7月16日

 「捕虜の待遇・権利を定めたジュネーブ条約記念の集い
            1929⇒1949⇒2009           」

            (呼びかけとご案内)

今月は、1929年7月27日にジュネーブで行われた「俘虜の待遇に関する国際条
約」の調印からちょうど80年を迎えます。当時、日本はこの条約に調印しなが
ら、結局批准せず、大戦へと突き進んでしまいました。日露戦争(1904〜1905
年)当時のロシア軍捕虜、第1次大戦(1914〜1918年)時のドイツ軍捕虜を手厚
く遇した精神は忘れられて、大日本帝国軍では「生きて虜囚の辱めを受けず」と
の「戦陣訓」(1941年1月東条英機陸軍大臣訓令)ばかりが強調され、ジュネー
ブ条約は教えられることもありませんでした。
その結果、多くの連合国軍捕虜や民間抑留者を虐待し、国際社会から指弾され、
第2次大戦後の戦争裁判でも厳しく裁かれました。他方、戦後シベリア・モンゴ
ルなどに抑留された日本軍捕虜は、不当な抑留・強制労働に対し、拒否・反対す
ることもできず、収容所内で多くの犠牲を出す結果となりました。
また今年は、上記の反省をふまえて、1949年8月12日に調印されたジュネーブ条
約(4条約中、第3条約が「捕虜の待遇に関する条約」、日本も1953年4月21日
に加入、7月29日に国会承認を得て、10月21日公布・発効)の40周年でもありま
す。 
 そこで、改めて第2次大戦およびその後の戦争の惨禍を考え、とりわけ捕虜の
待遇・権利に関する問題に対する理解を広げるため、捕虜体験者も招いて、下記
のとおり、記念の集いを開催したいと考えます。  
皆様のご参加とご協力を呼びかけます。

                   記

(日時) 2009年7月23日(木)午後2〜4時 記念シンポジウム(1時30分開場)
               午後4時15分〜5時半 記念レセプション

(会場) 憲政記念館第2会議室   
<千代田区永田町1-1-1 ?03-3581-1651 地下鉄有楽町・南北・半蔵門線「永田
町」下車徒歩5分>

(プログラム)
【講演】「日本軍の捕虜政策とジュネーブ条約」内海愛子(早稲田大学客員教授)
    「ジュネーブ条約の発展と今日の課題」鈴木五十三(弁護士)
【体験者スピーチ】「私の戦争体験とジュネーブ条約」
李鶴来(韓国人元BC級戦犯者・「同進会」会長)
大野清(元シベリア抑留者・全国抑留者補償協議会副会長)

(会費) 2,000円(学生千円・記念シンポジウムのみの方は500円、*当日受付で
お支払い下さい。事前予約は必要ありません。)

(主催) 「捕虜の待遇・権利を定めたジュネーブ条約記念の集い」実行委員会
(呼びかけ団体=全国抑留者補償協議会・捕虜体験を記録する会・同進会・POW
研究会・元捕虜&家族と交流する会・「捕虜・日米の対話」・戦後補償問題を考
える弁護士連絡協議会・戦後補償ネットワーク)

【連絡先】〒102-0074東京都千代田区九段南2-2-7-601
     Tel03-3237-0217・080-5079-5461 Fax03-3237-0287 
     E-mail:cfrtyo at aol.com



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