[CML 000677] 『歴史評論』特集 / 基地問題・平和運動の歴史と現在
M.Shimakawa
mshmkw at tama.or.jp
2009年 7月 15日 (水) 06:42:09 JST
[TO: CML, keystone, rml]
島川です。『歴史評論』の8月号が、「基地問題・平和運動の歴史と現在」
という特集を組んでいます。今号には、私も短い文章ですがグアンタナモ
基地のことを書いています。以下、表紙とホームページから、特集の趣旨
と8月号目次です。
<http://wwwsoc.nii.ac.jp/rekihyo/magazine/contents/kongetugou.html>
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『歴史評論』2009年8月号(第712) 定価770円
特集/基地問題・平和運動の歴史と現在
二〇〇八年九月二五日、横須賀に原子力空母ジョージ・ワシントンが入港し、横
須賀を母港として、西太平洋から中東までを戦略的視野に置いた活動が開始されま
した。しかし同空母入港当日の反対行動参加者は、わずかに三五〇名と報じられて
います。また原子力空母が日本の港を母港とすることの問題点を大手マスコミで報
じたのは、「東京新聞」(同月二三日から三回)だけでした。かつてなら、原子力
空母の寄港だけでも世論が大きく動きました。今回は単なる寄港ではなく母港化だ
というのに、マスコミも国民もそれに大きな関心を払うことなく、事態が推移しよ
うとしています。
しかしそもそも、米軍空母の母港化というのがどういう問題なのかについて、私
たちの認識は十分でしょうか。それが十分でないとすれば、私たちはまず「知る」
ことからはじめる必要があるのではないか、と考えてこの特集を組みました。アメ
リカ軍の軍事力の全体構造を知ることで、日本に置かれている基地の位置を知るこ
とができると思います。
もう一つ、「知る」必要があるのは、私たち自身の平和運動の経験についてです。
私たちはこんな運動を経験してきたんだということを知ること、私たちが経験して
きた運動が歴史のなかでどういう役割を果たしてきたのかを知ることは、私たちに
ふたたび立ち上がる勇気と、現実のなかで何ができるのかについての知恵をくれる
と思います。(編集委員会)
* 特集にあたって 編集委員会
論 説 在日米軍基地の歴史と現在 山田 朗
論 説 戦後日本の反戦平和運動とその歴史的意味 山田 敬男
論 説 一九五〇年代沖縄の軍用地接収
ー伊江島と伊佐浜そして野辺古ー 鳥山 淳
論 説 熊本における平和運動の現状と水俣病救済運動 猪飼 隆明
歴史の眼 グアンタナモ米軍基地の歴史と「強制収容所」
ー「アメリカの戦争」の詩と真実ー 島川 雅史
*
投 稿 戦前期都市社会政策と内鮮融和団体の形成と崩壊
ー京都市における内鮮融和団体を事例としてー 杉本 弘幸
歴史の眼 「海賊対処法案」の位相 栗田 禎子
書 評 横内裕人著『日本中世の仏教と東アジア』 大塚 紀弘
書 評 長島淳子著『幕藩制社会のジェンダー構造』 桜井 由幾
書 評 大橋幸泰著『検証 島原天草一揆』 大石 一久
書 評 孫江著『近代中国の革命と秘密結社』 藤谷 浩悦
文化の窓 パロディとしての楔
ー歴史学とサブカルチャー)& 北條 勝貴
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