[CML 000572] 【訂正・再送】7/12(日)「外国人住民基本法」の制定に向けて「入管法改定案」学習会
伊達 純
jundandy at ms12.megaegg.ne.jp
2009年 7月 4日 (土) 12:53:17 JST
伊達 純です。
講師を間違えて記載していました。申し訳ありませんでした。訂正の上、再送します。
複数のメーリングリストに投稿します。重複して受け取られた方は、お許し下さい。
この6月19日、衆議院で、「出入国管理及び難民認定法(入管法)」「日本国との平
和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法(出入国管理特例
法)」「住民基本台帳法(住基法)」の改定案が修正のうえ可決され、現在、参議院で審
議されています。
その内容は、「在日外国人」のカテゴリーを
(1)「在日コリアン」など「特別永住者」(旧植民地出身者とその子孫)
⇒「特別永住者証明書」を交付
(2)短期滞在者や「特別永住者」を除く「中長期在留者」
⇒「在留カード」を交付
(3)「オーバーステイ」など「非正規滞在者」⇒「在留カード」を交付しない
の3つに分けて管理するというものです。問題なのは「中長期在留者」の場合、「在留カ
ード」の常時携帯や居住地を変更した際の届出を怠れば刑事罰を科すということです。外
国人を権利主体と認めず、管理する対象としているのです。また、当事者である外国人の
意見を聴取するということも行なわれてきませんでした。
「特別永住者」に交付する「特別永住者証明書」や「中長期在留者」に交付する「在留カ
ード」と住民基本台帳ネットワークとがつながれ、法務省、警察、財務省のデータベース
と共用されることも大きな問題です。条文には書かれていませんが、高速道路のETCの
ように入国審査を自動化することができる、入国審査場で並ばずに済むということで日本
の人間も希望すれば指紋を登録することができるようにするという動きもあるようです。
しかし個人情報がどのように、どこまで管理されるのかが明らかにされていないというこ
とです。国による際限のない個人情報の管理、すなわち個人情報の侵害ということではな
いのでしょうか?
更には、日本社会で貧困と格差が拡大している現状を反映して、日本の人間も含めて治
安を管理する上での監視対象にしようとしているのではないでしょうか?
アクセンチュアというバミューダに本社を置く米国系のコンサルティング会社にシステ
ムが「丸投げ」されているというのも不気味です。アメリカの軍事目的の通信傍受システ
ム「エシュロン」の問題と併せて考えると、アメリカの国家情報戦略の一貫ではないかと
いう疑いすら抱いてしまいます。
私たちは、国家による個人情報の管理(=侵害)や戦略なるものに絡め取られることを
望んではいません。外国人を管理する対象とするのではなく、共に生きる仲間とする社会
の実現をこそ願うものです。
↓「入管法改定案」について考える学習会が「外国人登録法問題と取り組む広島キリスト
者連絡協議会(広島外キ連)」主催で行なわれます。
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外国人が暮らしやすい社会は日本人にも暮らしやすい!
「外国人住民基本法」の制定に向けて
「入管法改定案」学習会
政府は今年3月、外国籍住民の在留管理を強化するために、入管法・入管特例法・住民
基本台帳法の改定案を国会に上程しました。戦後間もなくの1947年に外国人登録制度
が始まりましたが、今回の法改定は、60年以上に及ぶ同制度を全面的に改編して「外国
人管理」をさらに徹底しようというものです。これに反対して、外キ協はキリスト教諸団
体と共に『入管法の改定案に反対するキリスト教会共同声明』を発表しました。
今回の学習会はこの「入管法改定案」の問題点を明らかにしようと計画いたしました。
共に学びを深めることで、一人一人の生命が神さまから賜ったかけがえのないものである
こと、日本人も外国人も、それぞれの生命が大切にされるためには、このような改定案で
はなく、「外国人住民基本法」が必要であることを再認識したいと考えています。ぜひご
参加下さい。
■講師:佐藤信行さん(在日韓国人問題研究所所長)
■資料:「改悪入管法解体新書」
外国人人権法連絡会「在留カードに異議あり!」プロジェクトチーム編・刊
当日、受付で販売します。
■参加費:300円(資料代込)
■日時:7月12日(日)15時〜17時
■会場:在日大韓基督教会広島教会
広島市西区上天満町9−3 TEL:082−234−0777
http://map.yahoo.co.jp/pl?p=%B9%AD%C5%E7%BB%D4%C0%BE%B6%E8%BE%E5%C5%B7%CB%FE%C4%AE%A3%B9%A1%DD%A3%B3&lat=34.39488694&lon=132.44193139&type=&ei=euc-jp&v=2&sc=3&gov=34104.12.9.2
この集会が、『多文化共生社会の実現』を目指し、共に学び祈る場となることを願って
います。
■主催:外国人登録法問題と取り組む広島キリスト者連絡協議会(広島外キ連)
<連絡先>082−234−0777(中江)
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↓以下は入管法改悪問題の関連サイトです。
外国人の在留管理、厳格化へ 入管法改正案を閣議決定(朝日新聞 2009年3月6日)
http://www.asahi.com/national/update/0306/TKY200903060165.html
入国管理局のホームページより
最近の法改正 出入国管理及び難民認定法及び外国人登録法
http://www.immi-moj.go.jp/hourei/kaisei.html
知らなかったではすまされない!入管法改正案のすごい内容
http://www.jimbo.tv/videonews/000262.php
保坂展人のどこどこ日記
「改正入管法」に隠れている外国人総背番号制度(2009年05月12日)
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/9ebd4165986591aa80933766e8ad3738
同
改定入管法・入管特例法が衆院法務委採決の危機(2009年05月25日)
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/0dd350fa268996b80046eaf72849c681
レイバーネットのホームページより
入管法改定、共謀罪をめぐる国会の動き
http://www.labornetjp.org/news/2006/1143164310685staff01
築地書館ホームページより
大量監視社会誰が情報を司るのか 山本節子[著]
http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1361-6.html
情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)
顔写真・指紋データ収集法,運用システムも米国会社が独占!
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/fa77f03ea29b10803df1b8ad1f86db24
『入管法の改定案に反対するキリスト教会共同声明』http://www.ksyc.jp/gaikikyou/200905kyoukai-seimei.pdf
移住労働者と連帯する全国ネットワーク
「在留カードに異議あり!」NGO実行委員会による
入管法・入管特例法・住基法衆議院可決にたいする抗議声明(2009.6.22)
http://www.repacp.org/aacp/Statement.php?d=20090622
↓かつて「グローバリゼーションを問う広島ネットワーク」のグローバリゼーション講座
でも取り上げたことがありました。
=第3回グローバリゼーション講座=
「移住労働者(外国人労働者)の現状と私たちの課題」
〜足元の現実から学び多文化共生社会を〜
http://www.geocities.jp/hg_net2003/ijuu-roudou.html
=第7回グローバリゼーション講座=
「外国籍住民に対する人権保障の現状」−多民族・多文化共生社会をめざして−
http://www.geocities.jp/hg_net2003/foreigner.html
=第9回グローバリゼーション講座=
広島県在住外国人の労働と生活
http://www.geocities.jp/hg_net2003/foreigner0703.html
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