[CML 000516] J-Flash129: グアムの若い活動家達に注目が──集会参加者たちが、創造活動を宣伝
ピープルズ・プラン研究所
muto at jca.apc.org
2009年 7月 1日 (水) 12:05:07 JST
ーー【APA‐Jフラッシュ No.129】ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
民族自決権と先住民族の権利という目標に向かう若者たちの行動がある。若き
詩人たちも加わり、様々な芸術=創造的な活動が喜びをもって、ひとつの思い
を表わしていくエネルギー。グアムの若者に注目! (M)
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グアムの若い活動家達に注目が──集会参加者たちが、創造活動を宣伝
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ハガニアで5月23日に開かれたグアハン返還を求める集会で紹介された「芸
術と平和の融合」という題の壁画:描いているのは若い活動家(ジュード・リ
ザマ)
教育し、表現し、力づける。これが、5月23日にハガニアのスキナーズ・プ
ラザで若い活動家達が主催したグアハン(グアム)返還を求める集会の中心テ
ーマである。
イベント・コーディネーターの一人、ヴィクトリア=ロラ・レオン・ゲレロは、
現在進められている軍備増強について、コミュニティでは多くの人が “決定済
み” とみている、と話した。
「私は、コミュニティがこれは “決定済み” ではないと考えるようにもってい
きたいと思う。ここ、グアムは今のところ米国の未編入領土で、私達は米国に
属しているけれども、米国の一部ではないのだから」と彼女は言う。
「米国と一緒にやっていくかどうかについて、もし、私達がコミュニティとし
て、チャモロ民族の自決権を支持すれば、私達は変えることができる。軍備増
強のようなことが起こらないようにすることができる」
レオン・ゲレロは、軍備増強をやめさせる唯一の方法は、地元住民が自分達の
未来のために望むことを選ぶ権利があり、それをコミュニティとして決定でき
ると認識することだと言う。
レオン・ゲレロに続いてステージに出てきたのは、マウント・カーメル・カト
リックスクールのクリスタ・フローレスで、卒業課題の一つである「グアハン
民族の権利の章典」を読み上げた。
マウント・カーメル・カトリックスクールの学生によって起草された権利の章
典には次のように記載されている。「グアムの人々は常に自由であるべきだ。
人々は内務省の決定を覆すことができる。軍隊は我らの土地を返還すべきだ。
我々はこの島をクリーンでグリーンに保たなければならない。選挙で選ばれた
知事はあらゆる公約を実現させるべきだ。グアムの旗が、他の全ての旗の上に
掲げられるだろう」
<創造的考え>
また、民族自決権と先住民族の権利に関する話の中で、集会はコミュニティ・
ネットワークのためのきっかけ、自由な発想への基盤、芸術や文学の楽しみ、
島の多様な文化への好意的評価を生み出す役割も果たした。
「とてもワクワクしている。何かとても建設的に参加できて大変嬉しい。人々
による人々のための何かだから。基本的にいいことだったら、賛成! 参加す
るよ」とジョバン・タマヨはマリアナ・バラエティ紙に言った。彼はプラザに
展示されていた詩集に寄稿している。「どんな方法でもできるだけの支援をし
たい。そのために僕はここにいるし、それは他の人も同じだと思いたいね。」
「主催者の中には我々の親しい友人がいる。その多くは詩人でもある」と、奉
仕活動シナンガン=タのコーディネーターであるメルビン・ウォン・パット・
ボルハは言った。「彼らがこのイベントを準備していた時、これは若者の集会
だから若い詩人に参加してほしいと言っていた」
そして、「僕らにとってもちょうどいいタイミングだった、僕らはある企画を
終ったばかりだったので、こういうことを中心になってできる詩人達が身近に
いた」と付け加えた。
ウォン・パット・ボルハは、集会はグアムをめぐって起こっている事について
批判的に考えられるよう模索していたと言った。
「本当に素晴らしいことだと思った。私はこの島の先住民ではない。フィリピ
ン人だ。だがこの島を故郷と呼ぶようになってきた。ここの一部であるという
ことは私にとって、本当に大きな意味をもっている」とシナンガン=タ奉仕活
動の一人、ジョン・ノーマン・サーミエントは言った。
「僕は子どものころからずっとこの島の変革のために何かしたいと思ってきた。
そして、若者に多くの様々な方法で呼びかけることができるので、僕にとって
それは変革への手段である」と彼は言った。「教師が教室だけしかできないと
考えたやり方で、我々は若者に教えている。メルビンが言ったように、それは
間違っているとわかった」
若き詩人でヨナ在住のJ・ラエ・テドタオタオは、この4月に書かれた「領土」
という題の力強い一篇を読んだ。「テーマにぴったりなので今日はこれを読み
ます」と彼女は言った。
「たくさんの人が来てくれてほんとうに嬉しいです。このステージでこうして
お話しでき、光栄です。私はここにいる皆さんに、心を一つにするよう、呼び
かけます。また、皆さんがものを書くとき、そして自己表現をするとき、この
島を救うため、この島の文化を活性化するために何ができるか、皆さん考えて
ください」とテドタオタオは述べた。
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出典:世界反基地ネットワークML(2009年4月1日)
翻訳協力:五十嵐翔(APA‐J翻訳チーム)
翻訳チェック:岩川保久 監修:APA‐Jデスクチーム
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