[CML 000514] Fw: お久しぶりです。

FURUSHO furusho at mail.hinocatv.ne.jp
2009年 7月 1日 (水) 10:39:19 JST


古荘です。

6月末まで、事情でメールを見られませんでした。
その間にいただいていた、大内裕和さんからのメールをBccで転送します。
ご存知の通り、大内裕和さんは、三宅晶子さん、高橋哲哉さん、小森陽一さんと4人で、「教育基本法」改悪反対全国連絡会を作って行動を組まれました。


今年の3〜5月、私たち「辺野古実」は「グアム協定」反対の国会行動を組みました。
「教育基本法」改悪反対に、国会前で過ごした毎日を思い出し、あのときのようには行かないとしても、やれる人がやれるだけやらなければ、という思いでした。

行動するたびにもっと「学習」すべきこと、もっと考えることの必要を痛感します。
大内さんのメールが、その一助になると思います。


----------------------- Original Message -----------------------
From:    "Oouchi Hirokazu" 
To:    
Date:    Sat, 20 Jun 2009 15:21:04 +0900
Subject: お久しぶりです。
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古荘様

 松山大学の大内裕和です。御無沙汰しております。
お元気ですか?私は元気に過ごしています。

 私は最近短い文章を書きました。『週刊昭和』
No.24昭和22年(朝日新聞社、580円)です。大
きい本屋にはあると思います。読んでいただける
と嬉しいです。

今回は「近年の政治情勢と現代社会を批判的に
考察するための22冊」を送らせていただきます。
転送・転載自由です。古荘さんの周囲の皆さんに
も伝えてください。

皆さん
 
 お久しぶりです。松山大学の大内裕和です。
皆さんお元気ですか?

 教育基本法が改悪された後も各地で行われて
いる「日の丸・君が代」強制反対運動、教員免
許更新制への反対、全国学力テスト実施への反対
憲法改悪への反対運動に松山から声援を送って
います。

 さて教育基本法が改悪された後、それを実施
した安倍内閣があっけなく倒れました。それは
安倍内閣自体の「愚かさ」と同時に、2003年か
ら2006年まで続けられた全国での教育基本法・
憲法改悪反対運動の力がボディブローのように
効いていたのだと思います。

 喜ばしいことにその後も自民党の迷走は続き
、福田政権は解散も出来ずに退陣しました。
麻生内閣も首相自らの「知性」のなさもあっ
て、支持率は低下、次回の衆議院選挙では自
民党が政権から離脱するという私にとっては
こたえられないほど嬉しいことが起こる可能
性があります。

 しかしそれに取って変わる野党第一党も代
表をはじめ国会議員の半数以上が、松下政経塾
出身の前原氏を先頭に「憲法改悪派」ですか
ら、政権交代があっても運動をゆるめる訳に
は行きません。中曽根―ナベツネ連合の憲
法改悪はなくなっても、小沢―前原連合に
よる憲法改悪の可能性は消えないでしょう。

 そこでこれからの運動に望まれることで
すが、それは過去の運動の遺産を若い人々
に継承すること、現在広がっている「反貧
困」や格差拡大に反対する運動をさらに大
きくして、憲法改悪反対運動につなげてい
くことだと思います。

 私のそのためには労働者・市民の学習が
重要だと思います。私は2003年から2006年
までの4年間で全国を約300箇所まわりまし
たが、講演をしていて、とても基本的な質問
が出たり、私の言葉が通じにくいことが何回
もありました。

 労働現場の多忙化もあって、市民運動も
労働組合も「学習会」を行うことが難しくなっ
ているのではないでしょうか。

 でも学習は重要です。そこで私が松山大学
のゼミで使用している本を紹介したいと思い
ます。どれもとても読みやすいです。題して
「現代社会を批判的に考察するための22冊」
です。各地での学習会の参考にしてください。

‘高六郎『戦後思想を考える』(岩波新書)
⊇京植編『徐兄弟獄中からの手紙』(岩波新書)

 この2冊は私が高校1年生の時に高校の先生
から推薦された本です。この先生は都高教の
組合員でした(もっとも当時の都立武蔵高校は
教員54人全員が都高教の組合員でした)。

 この2冊は私が「左派」になったきっかけとなった
本です。,論鏝紊虜戸祓親阿三池闘争以後
の所得倍増政策、自民党の「生活向上」=「快適
さの向上」政策によっていかに骨抜きにされてい
ったかが理解できました。

 △牢攅颪侶鎧独裁体制の恐ろしさとその政権
と手を結んでいる中曽根政権の問題点が私なりに
わかりました。また在日朝鮮人・韓国人問題の深
刻さもわかりました。

 教育基本法改悪反対運動についてはやはり
9盒凝哉・大内裕和・三宅晶子・小森陽一
編『教育基本法「改正」に抗して』(岩波ブックレット)

教育基本法改悪と格差社会化・憲法改悪との関係に
ついては
ぢ臚睛杵臓高橋哲哉著『教育基本法「改正」を問うー愛国心・格差
社会・憲法』(白澤社)

『心のノート』の問題点については
セ安霈住辧悄嵜瓦離痢璽函廚鮃佑┐襦戞粉簀肇屮奪レット)

全国学力テスト、教員免許更新制、副校長、主幹・指導教諭
制度の問題点については
ζE脹囘喫圈愧のための「教育再生」か』(岩波新書)

近年の教育改革全般について理解するためには
藤田英典『教育改革のゆくえ』(岩波ブックレット)

「日の丸・君が代」強制問題については
田中伸尚『日の丸・君が代の戦後史』(岩波新書)

教育の国家主義については
高橋哲哉『教育と国家』(講談社現代新書)
大内裕和編『愛国心と教育』(日本図書センター)

有事法制と日本の戦争体制の現在については
吉田敏浩『ルポ 戦争協力拒否』(岩波新書)

近年の格差と貧困問題については次の3冊です。
斎藤貴男『機会不平等』(文春文庫)
堤未果『ルポ 貧困大国アメリカ』(岩波新書)
湯浅誠『反貧困』(岩波新書)

小泉構造改革の問題点については
渡辺治『「構造改革」で日本は幸せになるのか?』(萌文社)

憲法9条の歴史については
暗鎮羶尚『憲法9条の戦後史』(岩波新書)

現代の過剰労働・過労死の問題については
運慌孝二『働きすぎの時代』(岩波新書)
加飜酲稟『労働ダンピング』(岩波新書)

政治に関心をもちにくい若い人々のためには
鎧蓋二郎『若者のための政治マニュアル』(講談社現代新書)
これは高校生でも読めます。

 私が大学の卒業論文でテーマにしたのはフランスの教育
社会学者のピエール・ブルデューです。
.ピエール・ブルデュー『市場独裁主義批判』(藤原書店)
 
 ブルデューはフランス社会党が、社会主義路線・福祉
国家路線をやめて民営化を進めようとしたのに対して、
1995年に国鉄労働者を中心とする公共部門の長期ストラ
イキを徹底して応援しました。このストライキは成功し
、フランス国鉄は民営化されていません。ブルデューは
ヨーロッパで「左の左」と言われています。サンディカ
リズム(組合主義)がフランスではとても強いのです。
フランスの労働組合組織率が日本より低くてもストラ
イキが行える秘密の一つです。

 日本の国鉄の分割・民営化→総評・社会党ブロック解
体とは大違いです。

 最近は国鉄の分割・民営化も知らない学生がいるので、
彼らには

21.鎌田慧『国鉄改革と人権』(岩波ブックレット)
22.赤峰正俊×大内裕和「国鉄闘争と労働運動の未来」
『前夜』2006年第7号「特集=国家の変貌」

 与党は憲法審査会を始動させようとしています。憲法
改悪阻止へ向けてともに頑張りましょう。

6月20日 大内裕和


--------------------- Original Message Ends --------------------



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