[CML 002435] Re: 敬称の問題について〜 Re: [集会報告と御礼]1 2・19緊急報告会

池田香代子 0146945001 at jcom.home.ne.jp
2009年 12月 23日 (水) 09:08:00 JST


池田香代子です。

敬称問題、盛り上がっていますね。
わたしはネット、とくにMLは平場なのだから、「さん」が好ましいのでは、と思い
ます。
個人的に、どうしてもこの方には「さん」ではなく「先生」でないと言いにくい、という
ばあいは、「先生」でもいいと思いますが、思い切って「さん」にすると、案外すぐに
慣れるものです。

過去に、大学関係者の多いあるMLで「先生」が飛び交っていました。
疑問を呈したら、やはり大盛り上がり。
わたしより年下の主催者が、「尊敬する相手を先生と呼んでなぜ悪い!」とぶち切
れたところで、わたしはそっとそのMLを抜けました(^_^)

大学関係の方がたは、常日頃、互いに論文や口頭発表などを互いに読み、聞い
て、さらに志をともにしてMLに参集しているわけです。
だから「尊敬する」のもわかります。
だけど、一学会というせまーい世間での評価を、当該学会外の人も多数参加している
MLに持ち込むことには、繊細であるべきだと、そのときわたしは思いました。
しかもそのMLは、公共哲学の立場から社会的ムーヴメントを起こそうと立ち上げら
れたものでした。
市民は、「自分たちの世間」での主張を実現するための道具なのかな、と感じました。

いくつかの学会に所属していますが、学会の民主度には指標があるように思います。
男性が多い、「先生」と呼び合う、質問するときに名乗るのに、「○○大学の○○で
す」と言う決まりがあるのは、だいたい運営に権威主義的要素が残っている学会です。
女性が多い、「さん」と呼び合う、質問の名乗りには都道府県名をつける学会は、概し
て人事や運営が民主的です(「先生」とみなが呼ぶ、2、3人の重鎮という例外はあり、そ
れはそれで好ましい光景です)。

ある集まりで、70代の方が90代の方を「先生」と。
ほんとうに同じ分野で何十年も学生・教師、先輩・後輩の関係にあったからです。
わたしがおそるおそる「わたしは『さん』とお呼びしていいですか?」と伺うと、「ぼくたち
はあなたを教えた憶えはないから、先生と呼ばれる筋合いはありませんよ」とにこやか
に返されました。


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