[CML 002405] 「人種主義の歴史」

坂井 貴司 donko at ac.csf.ne.jp
2009年 12月 21日 (月) 09:13:46 JST


 坂井貴司です。
 転送・転載歓迎。
 
 「朝鮮人、シナ人は日本から出て行け!」と叫ぶ在特会という組織が各地で活
発に活動しています。その在特会に対して、人種主義者、レイシストという批判
があります。
 
 では、人種主義(レイシズム)とは何か、それはいつ、どこで、どのような思
想を背景に生まれたのかを説明した画期的著作が出版されました。
 
 
「人種主義の歴史」

ジョージ・M・フレドリクソン著

みすず書房
定価 3,570円(本体3,400円)
ISBN 978-4-622-07507-3 C1010
2009年12月18日発行
http://www.msz.co.jp/book/detail/07507.html

「White power(白人の力)」と書いた文字と鉤十字のマークを付けたTシャツを
誇らしげに着た白人の青年(日の丸を掲げた在特会の参加者とそっくり!)の写
真が表紙になっています。

 著者のジョージ・M・フレドリクソン(1934年〜2008年)は、米国と南
アフリカの人種関係の比較史研究で、両国の白人至上主義の歴史に関する多くの
業績を残した歴史家です。
 
 フレドリクソンは述べます。

 古代社会には自民族中心主義や外国人嫌悪はあっても、「人種」という概念は
存在しなかった。
 中世キリスト教社会に「ユダヤ人がイエスを殺した」とする反ユダヤ主義が生
まれた。
 1492年、コロンブスの「新大陸発見」で、ヨーロッパは異なる文明・文化
を持つ南北アメリカ大陸の先住民と接触した。ヨーロッパは利益を求め、先住民
族の社会を徹底的に破壊し、虐殺と奴隷化を進めた。そして、アフリカから膨大
な数の人々を奴隷としてアメリカに連行した。それを正当化するために、白人至
上主義というイデオロギーを作った。

 本書は、この反ユダヤ主義と白人至上主義が、ナチスドイツによるユダヤ人大
虐殺(ショアー、ホロコースト)を引き起こし、アメリカの奴隷制度、南アフリ
カのアパルトヘイト(人種隔離)を成立させたと述べます。 

 本書から、「黄色人種」である日本人が、同じ「黄色人種」である韓国・朝鮮
人や中国人を軽蔑し憎悪する歪んだ人種主義を抱く状況が読み取れます。
 
 巻末に「「日本の人種主義を見すえて」という一章がついています。
 
坂井貴司
福岡県
E-Mail:donko at ac.csf.ne.jp
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