[CML 002301] Re: 進行する日本のレイシズム(人種主義)

Yasuaki Matsumoto yasuaki29 at gmail.com
2009年 12月 12日 (土) 18:14:07 JST


前田朗さま、motoeiさま、札幌の松元です。
いつも教えていただき、ありがとうございます。
イスラエル領?パレスチナへ一歩足を踏み入れると、日々レイシズムとヘイトクライムが再生産されている現場に立ち会うことが出来ます。若い兵士があごでパレスチナ人に指示・命令し嫌がらせが横行するチェックポイント(検問所)、入植者のみならずイスラエル兵やイスラエルポリスの幼稚園や学齢期の子どもたちへの数え切れない通学妨害や嫌がらせ、何十年、何百年のオリーブをブルドーザーでなぎ倒し、1000いくつもの軍令で家屋や農地を公然と破壊し、土地を強奪しては入植地や分離壁を建設するイスラエル政府。水を奪い土地を奪い、インフラを破壊し、ヒト・モノ・カネの移動を極度に制限し(ガザも西岸も封鎖状態にあります)、パレスチナ人の「政治的・経済的・社会的・文化的…人権と自由」をぎりぎりまで追い詰めている占領のシステム、それを支えている政治・文化のイデオロギーと行動形態、これら全体を「レイシズム(人種差別主義)」と言わずしてなんというでしょうか。

それは、民族差別(ミズラヒーム系ユダヤ教徒やアラブ系イスラエル人への、勿論パレスチナ人への)もヘイトクライムも包摂した概念として現地のパレスチナ支援の国際的活動家のあいだでも、実感され使用されています。すなわち1975年の国連総会決議にもあるように、「イスラエルの(建国の理念である)シオニズムは、レイシズムである」のです。

申すまでもなく、日本のアイヌ民族への、ウチナンチュー(琉球・沖縄の人々)への、そして在日コリア(とりわけ朝鮮人)への「政治的・経済的・社会的・文化的…(加えて歴史的)」差別排外は、いいかえれば日本人の歴史的・制度的・組織的・集団的・個人的「差別の諸相」は、たんに「民族差別」というより、排外主義とヘイトクライムをもふくむ「レイシズム」という表現が妥当するのではないかと思いますが、いかがでしょう?

レイシズム生誕の地は、キリスト教ヨーロッパでありその植民地主義です。いまだに日本の植民地主義を誠実に清算したがらない大多数の日本人は、現実路線として日米同盟にしがみつき欧米跪拝のオリエンタリズムは、大学やメディアで日々再生産されています。これが単一民族観からくる排外主義のバックボーンになっています。

軍事占領を既成事実化しようとしているイスラエル・シオニズムの淵源はヨーロッパコロニアリズムにあり、その拡大進行形との闘いが現在です。日本もまた明治以降の植民地主義を反省・清算しようとせず継続・拡大させつつ朝鮮半島の統一にたえず横槍を入れてきました。この文脈で考えると、「対テロ戦争」にみずから組み入って「海賊退治」に励んでいる日本国にとっては、「日本人の民族差別」というより「日本人のレイシズム」というほうが、より射程が長く本質に食い入っているのではないかと思われますが、いかがでしょう?
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パレスチナ連帯・札幌 代表 松元保昭
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----- Original Message ----- 
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To: "市民のML" <cml at list.jca.apc.org>
Sent: Friday, December 11, 2009 1:38 PM
Subject: [CML 002284] Re: 進行する日本のレイシズム(人種主義)


>> いつもお世話になります。朝鮮総聯京都国際部の李東一です。
>> 日本は多くの先進国が批准している人種差別撤廃条約に加盟してないから許されるのですか?
>
> 李東一様
> 札幌の松元様
>
> 人種差別撤廃条約は1995年に日本政府は締結しています。(石垣敏夫)
> 但し日本政府は国内法をまだ制定していません。
> 国内法が制定されていなくても、国際法を遵守する責任があります。
> それと人権侵害、暴言、侮辱罪、名誉毀損、騒音等で警察は取り締まる責任があります。
> 日時場所等証拠、録音、ビデオ、警察への抗議文書を作り、法務省人権局、裁判所に訴えることです。
> また、マスコミに報道させることです。よく警察に言っても取り上げない、という事実がありますがこれは警察の職務怠慢であり、公務員が仕事をしないことで、担当警察官とその責任者を処分させなければなりません。被害を受けていながら、諦めてしまうから、日本政府はそれにのり放置するのです。事実を文書にして国連等国際的にも問題にすることです。
> 問題は「在特会」などを放置している、日本政府、司法の責任者です。
>
> 人種差別撤廃条約
>  第1条 1 この条約において、「人種差別」とは、人種、皮膚の色、世系又は民族的若しくは種族的出身に基づくあらゆる区別、排除、制限又は優先であって、政治的、経済的、社会的、文化的その他のあらゆる公的生活の分野における平等の立場での人権及び基本的自由を認識し、享有し又は行使することを妨げ又は害する目的又は効果を有するものをいう。
> 第2条 1 締約国は、人種差別を非難し、また、あらゆる形態の人種差別を撤廃する政策及びあらゆる人種間の理解を促進する政策をすべての適当な方法により遅滞なくとることを約束する。
> 第4条  締約国は、一の人種の優越性若しくは一の皮膚の色若しくは種族的出身の人の集団の優越性の思想若しくは理論に基づくあらゆる宣伝及び団体又は人種的憎悪及び人種差別(形態のいかんを問わない。)を正当化し若しくは助長することを企てるあらゆる宣伝及び団体を非難し、また、このような差別のあらゆる扇動又は行為を根絶することを目的とする迅速かつ積極的な措置をとることを約束する。このため、締約国は、世界人権宣言に具現された原則及び次条に明示的に定める権利に十分な考慮を払って、特に次のことを行う。
> (a)人種的優越又は憎悪に基づく思想のあらゆる流布、人種差別の扇動、いかなる人種若しくは皮膚の色若しくは種族的出身を異にする人の集団に対するものであるかを問わずすべての暴力行為又はその行為の扇動及び人種主義に基づく活動に対する資金援助を含むいかなる援助の提供も、法律で処罰すべき犯罪であることを宣言すること。
> (b)人種差別を助長し及び扇動する団体及び組織的宣伝活動その他のすべての宣伝活動を違法であるとして禁止するものとし、このような団体又は活動への参加が法律で処罰すべき犯罪であることを認めること。
> (c)国又は地方の 公の当局又は機関が人種差別を助長し又は扇動することを認めないこと。
>
> Subject: [CML 002277] 進行する日本のレイシズム(人種主義)
>
>
>> パレスチナ連帯・札幌の松元です。(重複失礼)
>> 下記の記事を転送しますが、私は、すぐにイスラエル警察と兵士のパレスチナ人にたいする対応を思い出しました。シオニストでレイシスト(人種主義者)のユダヤ人入植者がパレスチナの子どもたちにどんな嫌がらせや暴力をふるっても、放置、野放しにして、たとえ死にいたらしめても逮捕されることはない、これがイスラエルの入植者です。
>>
>> 戦後日本の政府と警察は、一貫して在日朝鮮人の人権を侵害し続けてきました。朝鮮学校を各種学校扱いにおとしめている制度がそのあらわれです。度重なる今回のようなことが、一般の人に自覚されないという点で、日本の人種差別(レイシズム)が根深いと感じさせられました。北朝鮮蔑視は、過去の罪責を清算しないまま在日朝鮮人への差別を存続させている日本人の排外主義のあらわれです。この排外主義をテコに、日本の「イスラエル化」は深刻な事態で進行していると感じられます。日本もイスラエルも、都合の悪い過去を隠蔽しアメリカ世界戦略の緊密な同盟国としてアジア大陸の東西でにらみをきかしているからです。
>> 弱者の声に耳をかたむけることが、事態を変える道だと思います。松元
>> ━━━━━━━━
>> いつもお世話になります。朝鮮総聯京都国際部の李東一です。
>> 先週の12月4日金曜日、京都の朝鮮学校を襲ったある事柄について、
>> 以下のようなメールを頂きました。                                                                                                多くの方に、先ずは”事実”ではなく真実を知って頂くことが重要では
>> ないかと思い、転送するものです。 
>> 年の瀬が近づく慌しい時期、寒さも募りますが、ご自愛下さい。
>> (お知り合いの方々に、転送して頂いて結構です。)
>> \\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\                                                              皆様
>>
>> 私は朝鮮第一初級学校に二人の子どもを通わせている
>> 保護者の金と申します。
>>
>> ご存知の方もいらっしゃると思いますが
>> 先日4日に名前を言うのも忌まわしいようなレイシスト(人種差別)団体が
>>
>> 京都朝鮮第一初級学校のすぐ前で騒乱を起こしました。
>>
>> http://corea-k.net/date/000.wmv
>>
>> 今まで生きてきてこんな腹立たしく悔しい思いをしたことがありません。
>>
>> 学校の前で子どもたちに聞こえるように
>> “スパイの子どもたち!”“朝鮮学校を日本からたたきだせ!”などと
>> 人として信じられない暴言を拡声器の爆音をもって騒ぎ立てました。
>>
>> 子どもたちはおびえて、中には涙を流すこどもたちもいたそうです。
>>
>> 私が悔しい、腹立たしいと思ったのは、何もその団体に感じたことではありません。 
>>  朝鮮語のことわざに“糞を避けるのは怖いからで無く汚いからだ”という言葉があります。>>>> 私が本当に許せないのはこのような事態が許されている“この社会の規律と良識”に感じています。>>>> 当日警察も子どもたちがおびえてるにもかかわらず“自分たちは間に入っている立場”とし>> 制御しようともしない。スピーカを校門のまん前で校舎に向けて騒いでるにもかかわらず>> 禁止させない。>> これが言論の自由ですか?法や警察はこどもを守ってくれないというのがむなしくてたまりませんでした。>>>> 自由使用の公園なのにも関わらず“不法占拠”とののしり、地域の方々も使っているゴールポストを>> 動かしたり、利用する子どもの安全のために設置されたスピーカーの線を切り、朝礼台と一緒に>> 校門前に投げつける暴挙。>> 器物破損ではないのですか?強制執行は一般市民に権限があるのですか?>>>> 子どもたちがおびえ、泣いているのに脅迫罪ではないのですか?>> そこにいる個人や団体を誹謗中傷し侮辱罪ではないのですか?>>>> 日本は多くの先進国が批准している人種差別撤廃条約に加盟してないから許されるのですか?>>>> そこに駆けつけた私たちは声がかれるまで警察に訴えたのに取り合ってくれませんでした。>>>> 私は学校に駆けつける前に、某大学で人権教育の招かれ、“人権とこどもの学ぶ権利”を物知り顔で語っていました。>> このときほど“人権と子どもの学ぶ権利”が虚しく聞こえたときはありません。>>>> 私はこの問題が一部のレイシスト集団の問題ではなく、それを許容する日本社会の“良識”を問いたいです。>> たしかにこのような集団は日本人の一部かもしれません。>> “日本人は悪い人ばかりではありません。信じてください”とおっしゃりたい方もいるでしょう。>> そういう意味では日本の方々も被害者かもしれませんが、今回の問題の本質ではありません。>>>> 明確にこのような事態が起こったことは、これが許されたことになると思います。>>>> いまこそ“日本社会の良識”にとうべきだと思っています。>>>> いままで本当に悔しい思いをいっぱいしてきましたが、もうたくさんです。>> 今後このような事態が起こったとき、また私たち朝鮮人は門扉の前で歯を食いしばり、血の涙をのみながら>> 我慢に我慢を続けないといけないのでしょうか?>>>> 正直に今回子どもたちに“守ってやれなくて申し訳ない”との考えが頭を離れず>> 夜も悔しくて眠れませんでした。>>>> 無くなった祖父母や一世たちが空の上からこの事態を見ているならば、どんな思いをしてるでしょうか?>> 自分たちの曾孫までもこんな仕打ちをされているのかと嘆き苦しんでいるでしょう。>> 長々と書きたて、最後まで読んでいただきありがとうございます。>> もうこのような事態が起こらぬよう皆さんどうかこの社会を良識とあるべき姿を考えてください。。。>>>> ------------------------------------>> パレスチナ連帯・札幌 代表 松元保昭>> 〒004-0841  札幌市清田区清田1-3-3-19>> TEL/FAX : 011−882−0705>> E-Mail : y_matsu29 at ybb.ne.jp>> 振込み口座:郵便振替 02700-8-75538 >> ------------------------------------>>>


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