[CML 002298] 写真アップ/ドイツ軍マニュアル Re: アフガニスタンでの劣化ウラン兵器対策

Kazashi nkazashi at gmail.com
2009年 12月 12日 (土) 12:28:14 JST


[転送・転載歓迎。重複受信される方、ご容赦くだ 
さい]
               2009年12月11日

 今年8月、お知らせしましたように、ドイツの活 
動家たちが入手したドイツ連邦軍兵士用に作成され 
た「マニュアル」から、アフガニスタンにおいても 
劣化ウラン兵器が使用されてきていることが確認さ 
れるとともに、劣化ウラン兵器への特別な対応が 
はっきりと指示されていることが明らかとなりまし 
た。
 この度、このマニュアルのうち、劣化ウラン兵器 
に関連するページの写真データをドイツから直接 
送ってもらいましたので、ホームページにアップい 
たしました。「オバマ政権によるアフガニスタンへ 
の増派決定」という現在の動きにも大きく関係しま 
すので、お知らせさせていただきます。
  http://www.nodu-hiroshima.org/

 この「マニュアル」は、アフガニスタンに派遣さ 
れるドイツ連邦軍兵士用に、2005年後半、ドイツ連 
邦コミュニケーションセンターによって作成され、 
NATO軍内での使用に限られた機密扱いマニュアルで 
す。
 丁寧にドイツ語原文を忠実に訳す時間的余裕があ 
りませんが、以下、各ページの要点です。ご参考ま 
でに。

                嘉指信雄
                NO DU ヒロシマ・ 
プロジェクト(ICBUWヒロシマ・オフィス)
                http://www.nodu- 
hiroshima.org/
                『ウラン兵器な 
き世界をめざして—ICBUWの挑戦』
                (合同出版、 
2008/平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞受賞)
***
「マニュアル」の劣化ウランに関するセクション——
 「タリバン体制に対する北部同盟を支持して行わ 
れた「不朽の自由作戦」(Operation Enduring Freedom)に 
おいて、米空軍は、他の兵器とともに、劣化ウラン 
を中心部に用いた、装甲貫通焼夷弾を使用した。こ 
のタイプの砲弾は、その自然発火する性質により、 
硬い標的(戦車や車など)に対し使用された場合、 
ウランが燃える。燃焼により、毒性のあるチリが、 
特に標的やその周辺に堆積し、これらのチリは、容 
易に空気中に再び巻き上げられることとなる。」

 続けて、その対策に関するセクションではーー
 「劣化ウラン砲弾は、その重金属毒性および低レ 
ベル放射線により、被曝した人員に対し、毒物・放 
射線被害を引き起こしうる。こうした兵器が使用さ 
れたと疑われる場合——焼け崩れた車や戦車、車両 
群、あるいは30ミリ砲弾によって出来る典型的な穴 
が見つかった場合——砲弾が衝突した近辺において 
は、NBC(放射能・生物・化学的)安全対策部隊がそ 
うした脅威を完全に取り除くまで、防御スーツとNBC 
マスクを装着しなくてはならない。」

 [さらに、下記のような具体的指示のリストが続 
いている。]
・      不必要に砲弾、砲弾の部分、あるいは、汚染 
されているかもしれない、いかなる物質にも接触し 
ないこと。
・      被曝してしまったかもしれない場合は、NBC 
(放射能・生物・化学的)部隊の検査を受けること。
・      フィルム線量計を配布すること。
・      NBCマスクを装着すること。
・      衣服をしっかりと締めること、あるいは、NBC 
防御スーツを身につけること。
・      劣化ウラン汚染した物質とのいかなる接触も 
記録に残すこと(誰が、どこで、いつ、何と、どれ 
くらい長く、そして線量は)
・      ただちに報告するとともに、線量計を提出す 
ること。
・      担当の部隊付き医師を呼ぶこと。

 [以上のような、「マニュアル」に記載された情 
報に基づき、ドイツの活動家たちは、ドイツ政府に 
対し劣化ウラン兵器禁止を求め働きを強めている。]

 国連総会において、二年連続で採択された「劣化 
ウラン決議」に力づけられ、ドイツの「緑の党」 
は、ドイツ政府に対し、「劣化ウラン兵器禁止国内 
法」の成立を提案するとともに、他の諸国に対して 
も、EU、NATO、国連などの場において、モラトリア 
ム、そして最終的には世界的禁止に向け取り組むよ 
う強く求めた。「国防小委員会」での公聴会におい 
て、「緑の党」の提案は、社会民主党員が反対し、 
自由党員が棄権したため、採択されなかった。連立 
与党のメンバーである保守連合は、委員会への出席 
を拒否した。
 ドイツの活動家たちは、現在のところ、政府がウ 
ラン兵器の禁止あるいはモラトリアムに向けて動く 
ことはありそうにないと考えている・・・・。
 しかしながら、社会民主党員と自由党員から支持 
を得られそうな徴候が見られる。前者は、基本的に 
はモラトリアムに賛成であり・・・後者は、劣化ウ 
ラン兵器問題に引き続いて関わる姿勢を見せてい 
る。ただ、彼らが今回の提案に反対したのは、ドイ 
ツにおける劣化ウランの輸送および貯蔵に関する条 
項が含まれていたからだった。公聴会を通じて、ド 
イツ国防省はDUの移送に関するデータを全く持って 
いないため、委員会メンバーに対し、どれほどの劣 
化ウランが、同盟国によってドイツ領土内に貯蔵さ 
れていたり、領土内を通って輸送されているのか答 
えられないことが明らかとなった。
(以上、ニュースより)

***
 このニュースは、言うまでもありませんが、イラ 
ク戦争後、イラクに自衛隊を派遣した日本にとって 
も極めて重い意味を持っています。また、これから 
の日本での劣化ウラン兵器禁止キャンペーンでも一 
つの決定的要因となるものと思われます。


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