[CML 002270] 【多田基金】反権力人権賞受賞発表会(再送)

久下格 kuge_on_cml at aoisora.org
2009年 12月 9日 (水) 23:49:05 JST


  国労組合員の久下です。レイバーネットと cml に投稿します。

 23年前に夭折した多田謡子弁護士の遺産をもとに、友人たちで運営
している多田謡子反権力人権基金が、第21回の受賞者を決定し12月
12日に受賞発表会を行います。文書を抜粋して転載いたします。たく
さんの方のご参加をお待ちしています。

  基金についての詳細は下記サイトでごらんになれます。

http://tadayoko.net

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1.第21回多田謡子反権力人権賞受賞者の決定

 11月上旬の運営委員会において、28団体・個人の推薦候補者の中から下
記の方々が第21回受賞者に決定しました。受賞者の方々には多田謡子の著作
「私の敵が見えてきた」ならびに賞金20万円が贈呈され、12月12日    
(土)の受賞発表会で講演していただくことになりました。なお、受賞者選考
理由は別紙をご参照ください。

(1)移住労働者と連帯する全国ネットワーク
     (移住労働者・外国人の権利獲得の闘い)
(2)辻井義春さん
     (国労組合員で唯一のバッジ着用者)
(3) 上関原発を建てさせない祝島島民の会
     (上関原発反対運動)

2.受賞発表会の開催

 受賞者の皆さんをお迎えして、12月12日(土)、東京・総評会館で受賞
発表会を開催します。受賞者の方々には講演をお願いしています。本年も多数
の皆さんのご参加をお待ちしております。

(1)日時 2009年12月12日(土)
            午後2時から5時まで
(2)会場 東京都千代田区神田駿河台3−2−11
            総評会館2階201号室(参加費無料)
            TEL 03-3253-1771
(3)議事  1. 活動経過報告
            2. 選考経過の報告
            3. 受賞者の講演

3.受賞者を囲むパーティー

 受賞発表会の終了後、引き続き同じ会場で受賞者を囲んで懇親会を開催しま
す。参加費は無料です。パーティーのみのご参加も歓迎いたします。
(午後5時から7時を予定)

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第21回多田謡子反権力人権賞受賞者選考理由

(1)移住労働者と連帯する全国ネットワーク
     (移住労働者・外国人の権利獲得の闘い)

  在日朝鮮人・韓国人の指紋押捺拒否の闘いなどに触発されて、人間として 
 の権利を奪われている移住労働者・移住外国人の支援にたずさわった人々、 
 移住労働者を組織して闘いはじめた個人加盟労組など、様々な組織が集まっ 
 て、1997年に移住労働者と連帯する全国ネットワーク(略称・移住連) 
 が発足しました。
 移住連は移住労働者・移住外国人の権利を守り、自立への活動を支え、多文
化・多民族が共生する社会をつくるために活動しています。入管法改定反対、
外国人の管理・監視を強化する在留管理制度に反対、またDV防止法改定のた
めの闘いなど国政レベルで移住労働者・外国人の権利を擁護する闘いを組織す
る一方、各地での闘いをふまえた全国フォーラムを開催して闘いを結びつけ、
「多民族・多文化共生社会」の実現に向けて奮闘している移住連に敬意を表し、
反権力人権賞を贈ります。

(2)辻井義春さん
     (国労組合員で唯一のバッジ着用者)

 国労組合員の辻井義春さんは、JR東日本のなかでただ一人、組合のバッジ
(国労バッジ)をつけ続け、2002年以降、度重なる出勤停止処分と賃金カ
ット、さらには定期昇給のカットという攻撃にさらされています。
 制服の襟につける1センチ四方の国労バッジは、分割・民営化の過程では新
会社への採否を決める項目の一つにされ、JR発足後も、着用者には定期昇給
のカットと一時金のカットが繰り返されて来ました。当局・会社の攻撃によっ
て国労はバッジ着用の闘いを継続することが困難となり、組合の機関としては
闘いを収束せざるを得ませんでした。
 しかし、どうしても国労バッジをはずすことのできない辻井さんは襟にバッ
ジをつけて働き続けています。2005年には個人として東京都労働委員会に
申し立てを行い、2008年、出勤停止処分と賃金減額、昇給カットを撤回せ
よという勝利命令を勝ち取りました。
 当基金は、職場が資本の専制支配の場と化すかに見えるなかでも、不当にも
解雇された仲間たちの事を忘れず、当然の権利を行使し続ける辻井さんに敬意
を表し、反権力人権賞を贈ります。

(3)上関原発を建てさせない祝島島民の会
     (上関原発反対運動)

 上関原発を建てさせない祝島島民の会は、中国電力が山口県上関町の祝島の
集落の対岸に建設を計画している上関原発に対して27年以上にわたり反対運
動を繰り広げてきました。原発の危険性、放射性廃棄物問題の未解決、再生可
能エネルギーへの転換への逆行などの原発全体の問題点に加え、天然記念物の
カンムリウミスズメを含む希少生物の保護、さらには推進派の町長選出のため
に繰り返されてきた不正転入や買収など数々の問題をはらみながら、中国電力
は上関原発建設計画をあきらめず、2008年には公有水面埋め立て許可が出
され、政権交代しても原発推進の姿勢を変えない民主党政権の下で、中国電力
は埋め立てを強行しようとしています。このような厳しい情勢の中で、反対運
動を続ける上関原発を建てさせない祝島島民の会の闘いは、反原発の現在と権
力の現在の姿を象徴するものでもあり、心から敬意を表するとともに、さらな
る闘いの発展と継続を期待して反権力人権賞を贈ります。

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久下格 http://aoisora.org/


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