[CML 010324] 《再論:小出先生の「大人が食べなければならない」、レスポンス機

Yasuaki Matsumoto y_matsu29 at ybb.ne.jp
2011年 6月 21日 (火) 16:24:03 JST


みなさまへ   (BCCにて)松元

《再論:小出先生の「大人が食べなければならない」、レスポンス機

先日、mdebuggerさんの投稿を誤って佐藤正人さんからとしてクロスポストで配信した小出先生の「大人が食べなければならない」という発言にたいして、これまで10人以上の方からML、私信あわせて丁寧なレスポンスをいただきました。

●mdebuggerさんの「抗議する」という元文はこちら
http://mdebugger.blog88.fc2.com/


元文の紹介には、「運動を分断するものだ」というお叱りもありましたが、多くは小出先生の発言に自ら共感しよう、未来に向けて受けとめようという思索の表明だったように思います。

その後、これ以上発言をセンショーナルに扱うことには抵抗感がありましたので控えていました。

しかし一方では、やはりあの「発言」にはこれから多くの人々が自ら吟味しなければならない普遍的な覚悟と問題提起が含まれているとも考えてきました。どうじに、これからの日本人は小出先生の「真意」を共有しなければならないとも思います。

私自身は、この発言には40年の闘いの歴史があり、何十年何百年先まで続く汚染の見通しがあり、同族日本人の許容を共に担う慙愧があり、核時代を招来させてしまった人類の責任を共有しようという彼独特の「覚悟」の表明だと深い敬意をもって理解してきました。

レベルはそれぞれ違うでしょうが、こうした「覚悟」を私たちも持たなければならないのだと思います。むしろそういうことを覚醒させてくれた重さを、小出さんの40年に感じるわけです。

しかし一方では、コトバは自由です。同じ発言を石原慎太郎氏や山下俊一氏がしたらどうでしょう…。だれもが考えなければならない言葉であると同時に、だれもが発言できる言葉でもなさそうです。この問いは、放射能汚染時代の決疑論として残るでしょう。

私たちは小出先生のこの発言を真摯に受けとめる思考と精神の努力をやめるべきではないと思いました。(全員というわけにもいきませんので)その思索と体験から典型的な何人かの方の考えを紹介することで、ML上での問題提起をしようと思います。

これは小出先生の本意に反することではないと信じますし、後ほど小出先生に感想をお聞きできればありがたいな、とも思っています。

これから3、4回にわたって、「レスポンス機銑検廚箸靴峠膽‐匆陲気擦討い燭世ます。(勿論、ご本人の了解は得ています。)

初回はML[uniting-peace]に投稿された山梨の久松重光さんからです。久松さんたちは事故直後から、全国47都道府県に市民観測所をという目標で「測定器47台プロジェクト」http://www.pj47.net/を立ち上げ、現地福島に入り放射線の可視化を目指して活動しています。

また6月1日には、フランスのCRIIRADを日本に招いた団体として日本記者クラブ(JNPC)が「測定器47台プロジェクト」に注目し、CRIIRADブルーノ・シャレイロン室長が記者会見をしています。その模様はhttp://www.jnpc.or.jp/

(以上松元記)

======以下転送=======

松元さま みなさま

山梨の久松です。小出さんの放射能による汚染食品をわれわれ大人が食べなければならないという主張にたいするmdebuggerさんの反論を読ませてもらいました。ところで、40年以上も原発に反対してきた小出さんの主張、この日本という地震列島に54基もの原発の建設を許してきたわれわれ大人が、放射能のリスクを背負うべきだという主張と解すれば、小出さんの主張、心情的に僕には、とてもよく理解でき、小出さんのこの表現は、僕には反語的表現であると思われ、とても正面きって反論しようという気にはなりません。

東京などの大都会で、石原のような男を延々と都知事に選びながら、もう一方で、日本の食品は、多かれ少なかれ放射能に汚染されてしまったから、輸入物しか食べない、もうTPPを認めようという主張に対して、苦々しく思っている僕などは、原発を肯定しながら、放射能汚染を逃れようとする心情に対して、快適な暮らしのためには原発も必要悪と考える都会人にたいしては、それならそれと引き換えに汚染された食物を自覚して食べてくださいよ、僕も言いたい。いいとこ取りだけして、リスクは引き受けないという態度に対して、痛烈な批判だと思っています。都会人のマジョリティーが、自国の食料品を拒否して、TPP認容に傾けば、これまで以上に、モンサント社などアグリ・ビジネスのグローバル企業の思うつぼです。そして日本の農業は、崩壊するしかなくなるでしょう。

ついでに言っておけば、モンサント社の起源は、奴隷売買で財を成した一家で、枯葉剤で大もうけし、遺伝子組み換え食品にのり出した企業で、住友ケミカルと提携して、F1種子などは、すでに日本の農業風土を破壊していますが、モンサントの悪行は、次第に世界の知るところとなり、40%も売り上げを減らしています。そんな状況下で、日本の都会生活者マジョリテイーの快適志向は、いい鴨のような気がします。小出さんが、福島の農業を潰したくなかったら、放射能で汚染された食料品をあえて、食べよという主張は、現実を直視せよという意味で言われているのだと、僕は解しています。僕は、小出さんの主張を直解してはならないと思っています。

僕たちは、4月から福島に入り、計測器を提供して、福島市民が自ら放射能をはかり、政府の流言飛語に惑わされないで、避難するべき時を判断してほしい、と訴え、避難を希望する人を、こちらに呼び、その結果、何組かのご夫婦が、北杜市や長野で定住することになりました。

先月末には、福島市で、食品の汚染度チェックの測定会も開き、DAYSJAPANの協力をえて、福島市に、市民放射能測定所が、設立されることになりました。こうした市民放射能測定所は、福島ばかりでなく、全国で必要となってゆくと思います。

福島市民放射能測定所
http://blog.goo.ne.jp/kodomofukushima


小出さんは、その測定所のアドバイザーです。ですから小出さんの表現に対する直解主義は、小出さんの真意を歪めると僕は、思っています。
〈小出先生は、すでに日本中が汚染されているという認識ですから、「せめて」子どもには食べさせたくない、というのが本意なのだと思います。大人が食べることを「規範にすべき」というのではなく、すでに「規範にせざるをえない」段階だ、という認識なのではないかと思います。〉

僕も、日本は、すでに放射能汚染からも逃れない環境になったと考えています。今後は、栄養士さんが、カロリー計算をするように、消費者各人が、放射能の認容摂取量を調整できるように、食品にはベクレル表示を明記することが、必要であると思います。

ついでに言えば、福島では、小出さんとは別の意味で、この期に及んで地産地消を奨励していて、放射能被害の知識のない地元の人は、なんの自覚もなく、平気で汚染食品を食べています。いわきの小学校では、水の汚染を心配した父兄が、子供にミネラル・ウォーターを持たせると、学校側は、それを取り上げ、水道水を飲ませています。

また福島市は、住民の流出を恐れて、移住手続きを複雑化して、住民の移住を阻んでいます。20mシーベルト問題も、住民の流出を恐れた県が、国に要請したものであると、福島から移住してきた人たちは、考えています。

小出さんの「大人は、汚染物質を食べなければならない」という表現は、こうした無自覚な汚染食品の摂取と同列に考えてはならず、そうではなくて、日本人にたいする倫理的要請と解すべきものと思っています。

僕には、小出さんの言葉を批判するよりは、どうしたらより汚染度の少ない食品を、福島の人に提供できるか、その方途を探るべきと思います。山梨では、定期的にこちらの農産物を福島に届けています。そして移住の意思のある人たちに移住地をどうしたら提供できるか、そのネットワークを早急に構築すべきと思います。

                                    久松拝



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