[AML 1437] Re: 「脱線事故をめぐる日本社会:なぜコンセンサスを強要するのか?
Osamu Yomono
oyomono at nifty.com
2005年 5月 8日 (日) 06:56:03 JST
JR総連の四茂野と申します。
マスコミ報道のありかたを通じて、個人の自由を尊重しない日本の風潮が主
として問題にされていると思います。議論は避けますが、外部の方には見えに
くいJR西日本という会社の内情について知っていただきたく、投稿します。
もし、問題になっているJR西日本の社員の行動が彼らの自由意志で行われ
たものなら、皆様の言われていることはその通りだと思います。しかし、実態は
ややちがいます。JR西日本では、もし区長も出席する区主催のレクリエーショ
ンに出席しなければ、「会社施策に非協力な者」と目されて、その後に昇進や
賃金査定を含めてあらゆる不利益が返ってきます。ちなみに、JR西日本では
JR鉄道各社の中で唯一、大幅な査定を取り入れた成果主義の人事・賃金制
度が導入され、現在その一層の強化が提案されています。社員一人ひとりに
増収が課せられ、ノルマを果たすために仕方なく自腹を切ってJR西日本の列
車を使った旅行ををしているのが実情です。
戦争中の日本を想像していただくとわかると思います。社員には会社方針と
上司に対する忠誠が求められるのです。戦時中の日本に治安維持法があって
政府への批判者を処罰したように、会社に逆らうものには日勤教育などの厳
しい処罰が待っています。隣組が相互監視をしていたように、社員も相互監視
を求められ、勤務中に組合のビラを手渡したことが直ちに管理者に報告されて
処罰が行われるというのがこの会社の実態です。多数派の労働組合は産業報
国会が国策推進を掲げたように、成果主義の賃金制度を「企画・提案」するなど、
会社施策の率先遂行にはげんできたのです。
大事故という敗戦を迎えて、JR西日本の社員である労働者に求められてい
るのは、一億総懺悔ではもちろんありません。侵略戦争に突き進んだ日本の
動きをどうして止められなかったのか、戦争に加担してしまったおのれからどう
やって決別するのかという鋭い自問が、少数ではあれ戦後の日本にありました
が、同じようにJR西日本の暴走に加担してきた(させられてきた)ことを労働者
たちも自分に問うべきだと思います。そして獄中18年ではありませんが、厳しい
迫害に耐えながら抵抗を続けた少数の労働者がいたことも忘れてはならないと
思います。
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