[AML 1388] 新刊書のご案内
Mari OKA
anajoana at nifty.com
2005年 5月 4日 (水) 13:06:05 JST
みなさま、
京都の岡真理です。
パレスチナに関する新刊書のご案内です。
******** 転載歓迎 *********
イスラエルのハアレツ紙の記者、アミラ・ハスの Reporting from Ramallah が、
『パレスチナから報告します 占領地住民となって』と題して、筑摩書房より刊行さ
れました(定価2400円+消費税)。
原著は、オスロ合意のもとで「和平プロセス」が進行していた1997年4月から、第二
次インティファーダの勃発、イスラエル軍再侵攻を経て、2002年の10月までの5年半
にわたりハスが書き送ったヘブライ語の記事の中から37本が厳選され英訳、2003年に
出版されたもの。
日本語版は、ジャーナリストの土井敏邦さんが解説を寄せておられ、ハスの友人でも
ある土井さんによるハスへのインタビューも載っています。
翻訳は、クッツェーやマリーズ・コンデなどの翻訳を手がけておられる翻訳家のくぼ
たのぞみさんです。
被占領下に生きるパレスチナ人の生の現実、とりわけ、「和平」プロセス、「自治」
と言われていたものがいかなるものであったか、そして、ジェニーン難民キャンプの
攻撃をはじめとするイスラエル軍による侵攻の実態を、丹念に拾われた当事者の声を
通して伝えています。
日本のマスメディアが「暴力の連鎖」とか「テロと報復の連鎖」、あるいは、「ジ
ハード」「殉教」といった言葉でしか伝えないものが、いかにパレスチナの現実とか
け離れた、現実を隠蔽するもの(サイードが言うところの「カヴァリング・イスラー
ム」)であり、パレスチナの現実をそうした言葉に収斂、還元させてしまうことが認
識論的な暴力にほかならないことがよく分かります。
断ち切られねばならないのは、私たちがパレスチナに対して行使している、私たち自
身の「無知と暴力の連鎖」です。
ぜひ、お読みください。
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岡 真理
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